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茨城県近代美術館 The museum of modern art, IBARAKI

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2012年08月21日
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カテゴリ:「須田国太郎展」

 201207071

小泉課長! なんか落ち込んでるんですか? 深刻な顔しちゃって?

koizumi01

え! 全然落ち込んでなんかないよ。ちょっと須田さんの絵を見てきて、その魅力を言葉にするとどうなるかなぁーって、考えていただけだよ。

kinbee Ah! SSS.jpg

そーなんだ。僕はてっきり、須田展の入場者が伸びないので、悩んじゃってるんじゃないかと思ったよ。

koizumi01

ありゃりゃ、痛いところを突いてくるねぇ。もちろん、そのこともつらいんです。応援団長、よろしくお願いします。

Kinbee Kya! R-SS.jpg

もちろん、ガンバリマス! 今日のNHKのお昼のニュースでも紹介してくれたし、これからですよ! それで、須田さんの魅力は、言葉にするのが難しいんですか。

koizumi01

須田さんがとくにそうだというわけではなくて、「美しい」とか、「すごい」とか、感動を言葉にしようとすると、決まりきった表現しかなくて、それでは何を感じているのか伝えようがないでしょう。その核心をちゃんと伝えることは、どんな芸術でも、言葉にするのは難しいんです。

kinbee Ah! SSS.jpg

そうなんだ? だけど、いつも課長は、シャラシャラ言葉にしてるんじゃない?

koizumi01

あれ、それって僕へのあてこすりかなぁ? まぁいいか。確かに、須田さんの絵には、どこか矛盾のようなものがあって、それが、逆に魅力になっているような気がするんですが、シャラシャラとは言えないですね。

kinbee Ah! SSS.jpg

矛盾?

koizumi01

つまり、須田さんの絵には、山や家々、工場やお寺の光景があるかと思えば、動物もたくさんの種類が出てくるし、様々の花の絵もあれば、壺なんかの静物もある。もちろん人物もあり、群像もあって、描こうとする対象というかテーマに対する“思い入れ”が強いんだと思うんだけど、その絵を見てると、だんだんその描かれている対象のことよりも、絵全体の雰囲気というか、絵具がくっついている表面の「絵肌」というものがこっちにドンドン強く迫ってきて、描かれているものなんか、もうどうでもよくなっちゃうような印象を受けるんです。

kinbee Ah! SSS.jpg

そうなんですか? ポスターの作品の「鵜」なんかその鳥がとても印象的に見えますよ。

koizumi01

確かに、それは間違いないんだけど。きんびーは見られないけど、本物の作品を見ていると、その鳥が「鵜」なのか、ワシなのか、ダチョウなのか、どうでもよいような気がしてきて、いや、どうでもよいというのは言い過ぎで、そのことよりもその絵そのものが迫ってくるような気がしてくるんです。


kinbee Ah! SSS.jpg

全然、分かりましぇん!

koizumi01

こまったなぁ。えーっと、例えばこの「鵜」で言うと、上の方に深緑っぽい暗い背景があって―これは空かな、それとも山かなにかな、よく分からないけど―、その手前に白っぽい家並みがあって、その次にグッとこちらに近い位置なんだろうけど、鵜が同じ方向を向いて並んでいる。鵜が留まっているのは何か分からないけどやはり黒っぽい色で塗られている。それぞれ、よく分からないものと、分かるものもあるんだけど、見ているうちにその「分かる」「分からない」ということがどうでもよくなって、様々な色と形がそれぞれに交わりあい、関わりあって、何か音楽を聞いているような気分になってくるんですよ。
096鵜縮小.jpg
「鵜」 1952年 東京国立近代美術館蔵

kinbee Ah! SSS.jpg

音楽?

koizumi01

音楽の中でも、たぶんクラシック。たくさんの楽器の音色が響き合う交響曲とか、協奏曲とか…。キンビーには無理か、こんな説明では。

kinbee Ah! SSS.jpg

とりあえず聞いときましょか。

【つづく】






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Last updated  2012年08月22日 12時19分58秒
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