茨城県近代美術館　The museum of modern art, IBARAKI

キムラさーん!!
 

　あ，きんびー！
　マルシェ・ド・ノエルおつかれさま。３日間で4,000人を超えるお客様が会場に来てくれて，そのおもてなし大変だったでしょう!?

　大変だった！
　でも，沢山の笑顔が見られて楽しかったよ！それに最終日の25日には，ボクやラッキーに似たちびっ子をたくさん見かけたよ。

　それはワークショップ「なりきりきんびー」に参加してくれた子たちだね。みんなかわいかったなー。

　それに，帽子をかぶったキムラさん...見たよ。

　ホント!?。
かわいかったでしょ～帽子をかぶった姿！フフフ。キムラですから当然かな。

...う，うん。もちろん（汗）  で，今日の展示室はどう？

　お客さんいらしていますよ～。そのなかで，私がいいな，と思う作品を見ていた女の子に話しかけてしまいました。

　どんな作品？

　「海女」という作品です。

　ふぅ～ん，「海女」かぁ。で，どんな作品？どんなところがいいの？

　｢海女」 1969 八王子市夢美術館蔵（銅版画）　

「海女」をみていると，ぶわぁぁ～と画面から温かな海水が溢れて，私の体の中に流れ込んできそうな感じがするんだ。それがすごく気持ちいい。それに，画面にある線は良く見ると人の顔や手に見えるけど，いい感じでユルユルと水に溶けているような，漂うような線。それも気持ちいい。

　フムフム。

　まぁ，これはあくまでも私の個人的な感想で，その女の子とは堀井英男さんの作品にある"あお"について少し意見交換をしました。
　きんびーは"あお"と読む漢字，どれくらい知っている？

漢字...まだ学校に行ってないからわからないよ。

　ゴメンゴメン，そうだったね。
  私もたくさん知っているわけじゃないけど，青，蒼，藍...調べればもっとあるかな。その女の子は「この展覧会の"あお"は漢字で青じゃないですね。私の好きな色です。碧かな。」と言っていたんだ。

ム，ムズカシイ...

　だよね。私も難しいって思ったもん。
  でも，その女の子が言っていることなんとなくわかるな。確かに堀井さんの作品は，学校で使う12色の絵の具にある青じゃない"あお"が溢れている。いや，青だけじゃない，どの色も一言では言えない何かを含んだ色なんだ。鮮やかだけど古びたような，輝いているけど錆びついたような...

へぇ～なんか見てみたい。

　でしょ！
  そんな何かを含んだ色だからかな。時々，水や光や匂いがぶわぁ～っと溢れだしてくる作品があるんだ。小さい作品なんだけど，パーっと視界が開けて私の中にいろいろなものが流れ込んでくる。不思議だね。

ホント，不思議だね。

　きっと，何かを含んだ色や，水や光や匂いがぶわぁ～っと溢れだしてくる感じは，本物をみないと分からないよ！きんびーも見てごらん！

うっそ！いいの!?中に入っていいの!?

あっ！ゴメン...やっぱりダメだ。

やっぱり…。残念！