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カテゴリ:豊島区
閑静な住宅街という印象が強く、かつては行かず嫌いでなかなか足を向けることのなかった駒込ですがよくよく知ってみると思った以上に面白い町であることがわかってきます。面白さの中心は何と言っても商店街の充実にあると言えましょう。その特徴は網の目状に張り巡らされているのではなく、蛇に丸呑みされて胎内巡りをしているようなどこまでもひたすらに直線的に伸びているところがユニークです。いつの間にやら胎内ならざる商店街に放り込まれ、どこまでもまえへまえ前へ前へと進んでいるとポイと胎外へと投げ出されるのです。脇道に逸れるとそれが商店街の只中てあることが信じられない位に全くの住宅街と化してしまう辺りの身代わりの唐突さは他の町ではあまり見られない特徴でありましょう。おっとこのブログは街歩きがテーマではありませんでした。斯様に愉快な町であるのに酒場の少なさと値段の高いこともわるい意味での特徴となります。それでも時折訪ねてみたくなるのはこの町の魅力が酒場のないことを許すはずはないという無想か時折脳裏をよぎるからです。
駅北口の西に伸びる商店街と異なり東側に広がるアザレア通りは呑み屋街を成しています。店舗数の割には多様な酒場があり、楽しくはありますが、総じてお高い。そんな残念な酒場の中で繰り返し通いたくなる店は限られていて、そんな数少ない一軒にお邪魔することにしました。ところで今、旅の空の下、手許には情報がないため店名は失念してしまいましたが田端新町の焼鳥店と同じ屋号だったような。古びた風情ある店構えは魅力的です。早速店内へ入ります。あれなんだか印象が違ってる? 内装が綺麗になってるし、店の方もお若くなっています。お話を伺うともう半年以上も前に居抜きで入られたとのことです。かつてのムードは活かされているものの、それでも失われたものはあまりにも大きいと言わざるを得ません。若いご夫婦がこれからこのお店をかつてのようないい雰囲気に育てて暮れることを願わずにはいられません。「駒っこ」というお店でした。 ふと思いだして駅に程近い脇道にある「八代」にお邪魔することにしました。まさに昭和の時代の典型的な居酒屋と言っても過言ではないお店でとっくに入っていないとおかしいくらいに雰囲気のある店だったのですが店前のホワイトボードのおつまみの値段に阻害されていたのでした。店名を見ると熊本と関係がありそうです。店内もいい雰囲気ですが、違和感があるというかやはりと言うべきか、くまモングッズがあちこち置かれています。初老のご夫婦がやられていて、やはり熊本のご出身とのことです。この後ハプニングかあって長居できませんでした。なかなか今後は行けそうにありませんが気持ちのいい居酒屋でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/06/07 08:52:13 AM
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