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カテゴリ:豊島区
以前、池袋の西口というか北口付近に住んでいた頃は、今と違って自転車を愛用していて、消しからぬことによく駅前に駐輪をしていました。池袋駅前に駐輪しておくと違法駐輪ということで回収されたわが愛車の行き着くのがそれこそ北池袋駅のすぐそばということになったわけで、それこそ何度となく引き取りに出向いたことからこの辺のことはよく知ったつもりになっていました。ところが実際に現地に行ってみるとかつて記憶していた北池袋駅よりはずっと賑やかになっていて、夜に限らず日中さえ人通りの疎らだったこの界隈に雑踏とまでは行かぬまでもそこそこのざわめきが聞こえてきたのには驚かされるのでした。
とは言えけしてざわめきを求めて呑みに来たわけでもないので、見たところはガキ向けのカフェバーっぽい雰囲気で普段だったら見向きもしないであろうお店を目指したのでした。「やきとん 幻のタンポポ」駅を出て、商店街に入ってすぐに左に折れたところにあるお店です。店先の置き看板にドリンク300円とあるのでまずはお手頃なお店と考えて間違いはないでしょう。実際肴もほとんどが300円が基本のお手軽なお店でした。店の外観を裏切らず、店内も全くぼく向けではありません。ですが、他に気の利いた店を知っているわけでもないのでひとまずは腰を据えて呑むことにします。そしてこれが正解でした。焼物は80円〜だったはずですがこれがなんとも立派で、味もそこいらのもつ焼き店なんかよりずっと旨い。ポテマカ―断るまでもなくポテトとマカロニサラダをミックスしたもの―250円は持ち帰りたいくらいにおいしい。もったいない、実にもったいない、これがそこら辺にある古い呑み屋店舗に収まっていてくれたと願うのは確かにわがままでしかありません。客もなんだかあまり質の良くないカップルが一組だけと寂しい限りでありました。 さて、商店街を進むとやたらと人だかりのした立ち呑み風の店舗があります。無論入ることにします。北池袋には相応しからぬいかにも楽しく宜しく生きてますよって感じの脳天気そうな若者たちで溢れており、尻込みしそうになるのですがそこはおっさんパワーで気にせぬ振りを決め込んで最奥の席にズカズカと入り込みます。「AMO」というお店で、人だかりで見えませんでしたが、店先にはたこ焼きの焼き台があります。近頃流行りのたこ焼き居酒屋―そんなのあるのか?―のようです。せっかくなのでたこ焼きをいただくことにします。まあまずまずいいんではないでしょうか。ドリンクはどれもお高めなのでいっそのこととカクテルなんぞ所望しました。何杯か呑んだところで野菜の串焼をサービスしてくれます。これもなかなか美味しいですね。若者ばかりで落ち着ける雰囲気ではありませんが、もっと遅い時間になったら良くなるのかも。なんてことを思ってみましたが突如猛烈な豪雨に襲われても客たちは一向に気にする風もなく呑み続けておられたので、この状況は深夜まで変わることはなさそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/07/31 08:40:55 AM
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