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カテゴリ:中部地方(北陸・東山・東海)
暑くて歩き回る気力もないけれど、少し位は観光もしておきたいところ。子供の頃は親に連れられ北海道、沖縄を除く全ての都府県を観光して巡ったものです。その反動もあってか、大人になった頃には一般的な観光に全く興味を失ってしまっておりますが、ご存じのように近頃になって、観光への意欲が再燃してきたのでした。甲府の観光といえば定番があって、そちらは何度か行っているからハタと困るのであります。甲府から都内へ戻る途中でどこかに立ち寄ってもいいけれど、これといって気になる町もないとボヤいていたところ、職場の同僚から甲斐善光寺などどうだいと教えられたのでした。へえ、善光寺といえば長野市と思い込んでいたけれど、甲府にもあるのだね。しかも駅名にもなっていたとは余りにも無知であるし、余りにもみっともないからここには書かずに済ますのが得策とも思ったけれど、つい勢いで書いてしまったので、消すのも面倒だから素直に告白することにします。で、昼頃に甲府駅から身延線の列車に乗車し、向かったのはそのものズバリの善光寺駅だったのでした。下車する者もない無人駅を出てみても人っ子一人歩いていやしない。善光寺通りというこれまた寂しい通りを歩きながら、果たして観光に足るような寺社なのか不安になってくるのです。しかし山門前に立っておくの寺社を眺めてみるとこれは枯れていていい雰囲気ではないですか。絢爛たる伽藍を眺めるのも悪くないけれど、ぼくとしてはこういった少し劣化も味となるような物件のほうがよほど好みなのであります。
満足しつつ向かったのは、「手打うどん とだ」でありました。ここは参拝後に立ち寄ろうと事前に目をつけておいたお店でありますが、営業時間も短くてスケジュールも緩い今回の旅で立ち寄れるか甚だ不安であったのですが、幸いにもまだ営業しており、それどころか店はかなりの客で賑わっていて、われわれが帰る際にも途切れることなくお客さんがやって来るのでした。さあ、あとは列車に揺られて帰るだけとまずは大ジョッキになみなみ注がれたキンキンに冷えたレモンサワーを頂きます。これにはなんという嬉しいサービスであろう豚バラ肉を甘辛煮が添えられているのでした。しかし、この時は気付いていたけれど気付かぬフリをして気丈に振舞ったけれど、しばらくして届けられたうどん丼にはその数倍にもなる肉がゆでキャベツとともに乗せられていたのでした。武蔵野うどんに負けず劣らずのすさまじいコシが癖になりそうです。武蔵野うどんほどには粉っぽくないのも好みです。そこに手作りの南蛮をドサドサと投入してやるともういつまででも食べていたい気分ですが、終盤にはもう満腹でうっかりとお替りしてしまった残ったサワーを呑み干すのが難儀なほどでした。この肉うどんが470円でいただけるのだから本当に驚きであります。地元の方は休みの日の楽しみにここに食事に来られているに違いなく本当にうらやましい。 といったわけで、都内に入ったらどこから旨いものでも食って帰宅しようと想定していましたが、空腹が訪れることもなく、大人しく帰路に就いたのでした。ちなみに都心方面にお帰りになられる場合は、中央本線の酒折駅の利用が便利です。
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Last updated
2019/08/20 08:30:08 AM
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