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カテゴリ:豊島区
近頃、駒込に途中下車しています。住むにはいいけれど遊びに来るにはちょっと物足りない。という割には程よい程度に呑み屋街も存在したりして、それでも数回立ち寄ってみると大体その全容を見渡せる程度の町なのです。入っていないお店も多少は残っていたりして通る度に迷ったりするのだけれど、かつて何度か痛い目にも会わせられた過去を持つから迂闊には立ち入れぬ危険さも併せ持っていたりして、そこの所は端っことはいえさすがに都心の呑み屋なのです。都心の呑み屋と書くのは誤解をもたらすかも知れないけれど、地価も高く、けしてメジャーではないが故に一つのビルに複数のテナントが入居するという縦方面への展開も期待できない以上は客単価を上げるために客の支払いに反映されるという単純なイメージがあるし、実際に大概はその想定を裏切らぬからどうしても店定めには慎重になるのです。この夜に立ち寄ったお店は普段なら見向きもしない類の店でありましたが、ここを選択したのは、ぼくではなかったからなんの不思議もないのです。
けして外観はそこまでには格式張ったような洗練されたお店ではありません。むしろガラス張りである程度は店内が覗けてしまう辺りカジュアルと言えるかもしれません。でも「和 ながせ」という店名に店主の気合というかこだわりなどを見出すのは自然な感覚と思うのですが、それは誤った感性でしょうか。前々から似たようなスタイルのお店だったと思い調べてみると、かつては店名を「和食 板前」と名乗っていたからそれもそう誤りではないと思うのです。とここまで書いておいて今更でありますが、この店のことを以前書いているような気がするのです。でもまあ過去の投稿分を遡及してみても緊急事態宣言解除後に駒込を訪れたという記事は一切見から気のせいなのかもしれないけれど、似たようなタイミングでやはり確実に書き終えたはずの別の記事が虚しくも消失したのは確かなことだから、このお店について既に書き終えていたとして何ら不思議ではないのです。でもそれを愚痴るのにはあとひとつの理由があるのです。店内は少しエスニックなムードのある和食の店というよりは日本趣味の濃い目のアジア圏の料理店のものに思えます。でも大きな黒板にて掲げられる品書は和風そのものです。サラダは別にして塩とレモンを絞って頂く水タコの刺身や稚鮎の天ぷらなど何れも美味しいけれど、ここのお勧めは種類豊富な魚介の西京漬けであります。定番かつ王様の銀だらをお願いしました。これがまあなんとも肉厚で味わいも濃厚、余分な脂も流れ落ち、それが炭で炙られて芳ばしさのみ身に纏うのであります。という事でとても堪能したのでありますが、やはり日常的に使える店ではないなあなどと思うのでありますが、その翌週にはまた訪れる事になるのだから思い起こすのが面倒に思えるのは仕方のないことなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/07/24 08:30:05 AM
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