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カテゴリ:豊島区
駒込には、近頃よく訪れるようになりました。というような事をつい数ヶ月前にも書いたかという記憶が脳裏を過ったりもしますが、ここは敢えて無視を決め込むことにしたい。というか、今年は例年以上に月日の経過が早いように思えるのです。それが年齢のせいだと決めつけるのは簡単だけれどどうもそればかりが原因であるとは思えぬのです。むしろ、気候の停滞と急激な変化に翻弄される、そうしたいつまでも梅雨気味だったり酷暑が続いたりという単調なのに身体に響く気象の繰り返しと唐突に訪れる気候の変転に惑わされていると、貴重なはずの一日一日が気候を基盤として成立しているかに思えるのです。話題もどうしても天気の事に触れる事が多くなり、体感的にも感情的にも天気に左右されてどうにも振り回され気味の気分に陥るのです。やがては天気すら制御できる時代が到来するのかもしれませんが、ぼくが生きている間には現実に運用されることはなさそうだから、完璧なコンディションで呑みに臨めることはすっぱり諦めることにするのです。話が駒込から遠ざかりましたが、こうなったらつい先だって行ったばかりであろうが、実はかなり久しぶりであろうがいずれでも構わぬのだ。こうして改めて考えてみたら日々の経過が曖昧であるならば、いつ訪れても感慨深く思えるようになるのかもしれないですね。
「和 ながせ」、以前は何とも強気な「和食 板前」という店名だったお店にはやはりつい先だって訪れたばかりだと思うのです。基本的にはぼくのような赤提灯系酒場を好むタイプはつい敬遠してしまう類のお店ではあるのですが、今般のような状況下にあってはこういう真新しい快適な空間はとっても好ましいものなのです。それに今は一人で呑むことが多いから、たまに人と一緒に―といっても3人だけど―で呑むのはやはり一人よりは当然盛り上がるからちゃんとゆったりと距離を置けるのはいいことなのです。まあ、その分、声も大きくなって感染防止に効果的かどうかは疑問も残るところですが、気持ちだけでも手足を伸ばせるのはいいものです。さて、こちらは和食が自慢というだけあって、どれをいただいてもちゃんと美味しいものです。前回食べそびれた水ナスの浅漬けはフレッシュでジューシーというおよそ酒の肴らしからぬ表現が案外的を得ているように感じられます。またお店が特に自慢としているのは粕漬ですが、前回の銀鱈から今回は紅鱒にしてみました。これまたすこしもパサつかずにしっとりしていて、少しも臭みがなくいつまででも食べ続けていたい一品でありました。表は厚いけれど店内は快適な温度が保たれていたので、清酒をお銚子でいただきました。やはり燗酒はいいものだなあ。いつも一人でお邪魔している酒場だととても熱燗は無理だけれど、こうした落ち着いた店でお燗した酒をいただくのも気持ちが昂るのを感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/09/20 08:30:05 AM
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