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カテゴリ:豊島区
池袋のことを書くとどうも憎まれ口か思い出話ばかりになってしまって、精神衛生上けして好ましい傾向ではないのですが、全部が全部嫌いということではないのです。池袋が嫌い、というより苦手なのは駅周辺はどこもかしこも人通りが多いところなのです。そんな嫌いだったり苦手なんだったら行かねば良いではないかという意見もあろうかと思うけれど、大人だから苦手だからって避けられない事情もあるのです。しかしですね、都内在住の方でも迷うという池袋駅でありますが、電車から降りて改札口を抜けてからの雑踏が嘘のようにシーンと静まり通路があるのです。実は一つではなく幾つかあるのですが、その一つが西武百貨店の地1階から伸びています。洋菓子売場とおかず市場を分断する通路を突っ切ってさらに階段を降りると明治通りを跨いでさらに先、南池袋公園の手前まで一挙に直進できる地下通路があるのです。まあ知ってる人ならちっとも驚かないだろうけれど、この通路が実に空いていて歩きやすいんですね。こんなに利用者が少ないなんてどうしてなんだろうと懸念を覚えもしますし、この通路の例えば片側に小規模店舗を誘致するなんてことはできないのかなあと思ったりもしますが、きっと法律上の規制があるのでしょうね。この通路の行き止まりの階段を上がると東通りはもう間もなくです。
ジュンク堂書店から雑司ヶ谷霊園に向かって伸びる東通りは、池袋駅からそう遠くないにもかかわらずブクロの喧騒から一歩身を引いて、さほど通行量も多くなく品の良い商店街となっています。通りに面してマスコミ受けのいい大量に販売される老眼鏡で知られるお店があったり、墓地も通りに面していたりと初めて訪れたならそれなりに楽しめそうですが、通りに多く並んで目立っているのはやはりこじゃれた飲食店の数々です。「GRIP」、「RACINES」などの人気店が立ち並び、通りは株式会社グリップセカンド一色に染まりそうな勢いですが、「お酒の美術館」は系列ではなさそうです。こうしたカジュアルなバーやビアパブみたいなの近頃増えましたねえ。と書くとぼくが実はこうした若者たちがちょっと気取って呑んでそうなお店が好きだと誤解されそうですが、そんなことはちっともないのです。ぼくがこの通りで安心できるのは、「幸楽」や「とみー」、ちょっと気取ってるけど「Bar TOO」位なのであります。すでに食事を終えてお腹いっぱいだったのでたまたま見覚えのあったこちらで軽く呑むことにしたまでなのです。洋酒の大部分が500円で呑めて、チャージも掛からないから食後の腹ごなしには丁度いいのです。でもこういう店は若い男女たちこそ似つかわしいのでありまして、おっさんには少しばかり肩身が狭く感じられるのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/11 08:30:05 AM
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