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カテゴリ:豊島区
池袋という町は、地方出身者のぼくには馴染みのある町ですが、特に東京生まれの方たちにとっては、今に至ってもなお野暮ったい町との不名誉な評価を受け続けているようです。ぼくも池袋は馴染み深くはあるけれど、必ずしも愛着が持てる町という訳ではなくて、これまで何度も不愉快な思いをさせられてもいるおです。しかし、そんな池袋も近頃になってようやく垢抜ける兆しを呈しはじめてきたようです。あっ、西口や北口は相変わらずですが、かつての区役所や公会堂のあったエリアなど随分とおしゃれっぽい雰囲気になったように思うのだけれど、そんなかつての池袋のダーティなイメージを払拭する先駆けとなったのは東通りなんじゃないでしょうか。
東通りのどこが垢抜けているかを説明しようとするとそれはそれでちっとも面白くはないのです。ぼくが田舎者であることも関係するのでしょうが、洒落た雰囲気にちっとも魅力は感じられないのです。好ましいのは人通りがそう多くなく落ち着いているということくらいでしょうか。「Beer Pub Camden 南池袋店」はそんな東通りにいつの間にか存在していました。そこにはかつて立ち食いそば店が店を構えていたと思うのだけれど、今となってはオフィス街と住宅街の狭間のようなこの場所に長く立ち食いのそば屋があったことが不自然に思えます。むしろちょっと隠れ家的なムードがあるこうした大人気分に浸れそうなお店が似つかわしいように思えるのです。でもまあ実際には池袋のお店だけあって、店に入ってしまうと若者が背伸びして訪れるのに程よい程度のカジュアルさでそれもまあ気楽な感じがするのでした。店名のカムデンが何を意味するのか分からなかったのだけれど、調べてみるとアメリカおよびイギリスに存在する地名のようです。そしてこのお店の提供する商品の多くはアメリカ、イギリスの珍しいビールなのであります。こういうクラフトビールは、若い頃にハマってさほど種類があったわけではないけれどあれこれ呑み比べたものですが、近頃になって一周回ってまたもや時折好んで呑むようになったのです。町の雰囲気に準じるかのように物静かで好ましい感じの若い店主が独りで頑張っていてそれも少し応援したくなります。こんな若い人、かつての池袋ではとんと見掛けなかったんだけどねえ。まあ、そう入り浸る店ではなさそうですが、いろんなタイプのお店があることで、この通りがもっと愛されるようになれば結構なことだと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/02/03 08:30:06 AM
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