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北朝鮮からの砲撃事件への対応が不十分だったとの軍批判の世論のたかまりから、金泰栄(キム・テヨン)氏は国防相を辞任。 金泰栄氏の時には、様々の情報から、北朝鮮が武力攻勢を含む新たな攻勢に出ること現実のものとして想定され、国防政策の転換が進められていたことが21日の国会答弁にも表れている。 23日には受動的な軍の交戦規則の全面的見直しの検討が始まった。 米韓連合軍司令部副司令官などを歴任した李煕元(イヒウォン)大統領安保特別補佐官の内定報道もあったが、金寛鎮(キムグァンジン)前合同参謀本部議長が国防相に就任。 中国との関係も絶ってしまった北朝鮮への対応に、韓国の新国防相は武力行使(暴力装置の発動)、有事即応体制の再整備が迫られる。 開戦派と非戦派のせめぎあいが続くのだろうが、戦術核といえども、核兵器が使用された場合、朝鮮半島での戦いは日本にとって「対岸の火事」ではなくなる。 将軍たちの夜 【DVD】 韓国:国防相に金寛鎮氏 前合同参謀本部議長 信頼回復担う (2010年11月27日 毎日.jp) 【ソウル大澤文護】 韓国の李明博(イミョンバク)大統領は26日、辞任した金泰栄(キムテヨン)国防相の後任候補に、金寛鎮(キムグァンジン)前合同参謀本部議長(61)を指名した。 今後、国会聴聞会で承認を受ければ、正式就任する。 金寛鎮氏は71年陸軍士官学校を卒業し、04~05年合同参謀本部作戦本部長、06~08年合同参謀本部議長を務めた。 青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホンサンピョ)首席秘書官は「国民の信頼を回復し、軍全体の士気を高めるために適任」と指名理由を説明した。 韓国国会では、23日に起きた北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件をめぐり、現地の戦力が北朝鮮に対して劣勢だった点や応戦が遅れるなど、十分な対応ができなかったとして、李大統領や国防相に対する強い批判が出ていた。 金泰栄国防相の辞任について韓国メディアは「事実上の引責辞任」との見方を伝えている。 核兵器のしくみ 韓国国防相、米戦術核の再配備「検討」 北朝鮮をけん制 (?2010年11月21日 日本経済新聞)? 【ソウル=尾島島雄】 韓国の金泰栄(キム・テヨン)国防相は22日午前の国会答弁で、北朝鮮のウラン濃縮活動に関連して米国の戦術核を韓国に再配備することを「検討してみる」と述べた。 韓国は朝鮮半島の非核化を政府方針としており、金国防相の発言は北朝鮮の核開発を巡る動きが国防上の不安要因になりかねないと判断し、けん制する狙いがあるとみられる。 …(略)… ディスカバリーチャンネル 戦火の記録 湾岸戦争 北朝鮮砲撃 中国メディア一転、北を強烈非難 (2010年11月27日 中央日報) 延坪島砲撃めぐり「誰も楽しくない…北は代価を支払うことになる」 北朝鮮による延坪島砲撃をめぐり、中国の官営メディアが、「挑発」という言葉を用いて北朝鮮を強く非難した。 中国共産党の機関紙・人民日報が発行する「環球時報」は26日付の社説で、「今回の事件で韓国は苦痛を味わい、中国は外交的に苦しい立場に追い込まれ、米国と日本は怒っている。北朝鮮だけが『揚眉吐気(やるべき事を成し遂げて喜ぶさま)』という状況だ」「平壌は今、『飮眉止渇(のどの渇きをいやすために毒酒を飲む=目先のことだけを考えて後の結果をかえりみない愚かな行為)』の状態にあることに気付くべきだ」などの表現を用い、北朝鮮を批判した。 同紙はまた、「今回の事件で、本当に楽しい思いをしている国はどこにもなく、状況は袋小路に向かって非正常的に進んでいる」「こうした状況が続けば、北朝鮮には未来がない」と指摘。 社説は最後に、「北朝鮮が今の状況を主導しているかのように見えるが、毎回挑発を繰り返すたびに、国際的に孤立を深めるという代価を支払うことになるだろう」と締めくくった。 中国当局の意向を代弁してきた環球時報が突然、北朝鮮批判に転じたのは、今回の事件で中国が直面している外交的苦境について、北朝鮮側に不満を伝え、(中国が)北朝鮮を擁護しているという国際社会の批判を一掃する狙いがあるものとみられる。 環球時報は最近、北東アジア情勢について、「米国の強硬な立場を中心とする局面は、北朝鮮の隣国である中国にとって受け入れがたいもので、中国が主張する穏健な立場は、韓・米・日の3カ国による対北朝鮮政策の根本的な転換が必要となる難しい点があり、突破口のない状況が続いている」と分析。韓国については、「こうした状況が続けば、韓国は北朝鮮の『さらなる挑発』を懸念し、不安を抱え続けなければならない。関連各国のうち、戦略的に動く余地が最も大きい韓国が、戦略を調整しなければならない」と指摘し、間接的に韓国政府による対北朝鮮政策の見直しを求めた。 北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員 古代核戦争の謎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月29日 19時27分29秒
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