カテゴリ:航空&ミリタリー
戦略核兵器である水爆の最大の欠点(利点)は、 破壊力が大きすぎて簡単には使えないこと。 威力が小さく、破壊力が限定される核兵器ならば もっと気楽に使える? 米国新型核爆弾 オバマのノーベル平和賞はどこへやら 核戦争に一直線! 2017.09.28. TOCANA 2017年8月8日、米国ネバダ州のネリス空軍基地から F-15戦闘爆撃機が飛び立った。 B61核爆弾の改良バージョンであるB61-12核爆弾の 開発試験のためである。 このB61-12だが、開発段階から数々の物議を醸して いる、まさにいわく付きの核爆弾である。 トランプ政権発足以来、B61-12の開発スピードに拍 車がかかっており、各界の専門家が警鐘を鳴らし続け ている。 何かとキナ臭い話がはびこる昨今の世界情勢だが、 その原因のひとつに間違いなくB61-12の開発が挙げら れるだろう。 今回はこの悪魔的な性能を持つ核兵器について紹介 したい。 ■史上最悪の核兵器は史上最高の精度を誇っていた! B61-12はこれまでに生産された最も危険な核兵器と いわれている。その理由として真っ先に挙げられるの は、この兵器の持つ驚異的な精度である。 現存する米国の核爆弾は、CEP(平均誤差半径)が 110~170mであるのに対して、B61-12のCEPはわずか 30mだ。 この精度を担保しているのは、GPS、レーザー誘導 機能、そしてB61-12自体に備え付けられた垂直尾翼 だ。 この尾翼によりB61-12はまるで飛行機のように自身 の飛行経路を修正しながらターゲットへと正確に接近 し、着弾する。 一般的に、兵器の精度が2倍になれば威力が8倍に なったのと同等の殺傷力を得られるという。 つまり、精度が2倍に上がれば、兵器自体の火力は 1/8に下げても、精度が上がる前と同等の殺傷能力を 確保することができることになる。 B61-12は史上最も殺傷性の高い兵器と謳われている が、それ自体の持つ核出力(核爆弾の威力)は特筆す べきものはない。その必要はないからである。B61-12 はその驚異的な精度により、確実にターゲットを撃滅 する。 ■今後は核兵器の使用が現実的な選択に入る B61-12は、TNT爆弾300トン~5000トン分相当の核出 力の間で調整可能だ。 TNT爆弾300トン相当というと、かつて米軍により広 島に投下された「リトルボーイ」の約2%の核出力で ある。 …(略)… 大規模な核戦争は、敵だけでなく生き残った人類全 てにとって害悪であるということは、各国の首脳に理 解されている。 B61-12は威力が小さく、ピンポイントの攻撃能力を 備えている。 小さければまあ仕方ないかと、日本以外の多くの国 は考えているようだ。 ベルギーは次期主力戦闘機導入の選定にあたり、 戦術核兵器搭載能力を要件としたようだ。 日本も他人事ではないその決定を どう読み解くべきか 竹内 修(軍事ジャーナリスト) 2018.10.31 乗りものニュース …(略)… ベルギーとドイツ、イタリア、オランダは、NATOが 核兵器を使用する際、独自の核兵器を持たない加盟国 が核兵器の使用計画に参加する核抑止政策「ニューク リア・シェアエリング」(核兵器の共有)に参加して います。 参加国はアメリカ軍の所有する「B61」核爆弾を自国 内に備蓄し、有事の際にはアメリカの許可を得た上で、 自国の戦闘機にB61を搭載して使用することとなってお り、ベルギー空軍のF-16AM/BMはB61核爆弾の運用能力 を備えています。 ベルギー空軍の新戦闘機計画に応募した4機種のうち、 「グリペンNG」とユーロファイター「タイフーン」は 核兵器の搭載能力を備えていません。 ラファールはTN81核弾頭を搭載する空中発射型巡航 ミサイル「ASMP」の運用能力を備えていますが、B61 核爆弾の運用能力はありません。 …(略)…
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最終更新日
2018年12月06日 16時00分12秒
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