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2019年03月15日
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テーマ:心の病(319)
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 私宅監置は乱心した者を座敷牢のような空間に閉じ込めることを合法化する制度。
 公立精神科病院が整うまで、この制度は続き、敗戦後1950年に禁止となった。
 1950年、沖縄は日本国政府の統治下になかった。
        ​
​​私宅監置​​
出典:Wikipedia
 私宅監置(したくかんち)とは、日本にかつて存在した、精神障害者(当時は精神病者と呼んだ)に対する制度で、自宅の一室や物置小屋、離れなどに専用の部屋を確保して精神障害者を「監置」することである。
 1950年の精神衛生法施行にて禁止された。 
概要
 明治時代~昭和時代中期頃までの精神医療は精神障害者を精神科病院に収容することを目標のひとつとしていたが、1900年(明治33年)の精神病者監護法制定当時は精神科病院や精神科病棟は不足していた。
 病院に収容しきれない精神障害者への苦肉の策として私宅内に専用の部屋を設けて、そこに閉じ込め、行政(警察)が管理するという、諸外国にも類例をみない極めて異質な制度だった。
 中程度の資産を持つ家の多くがこの制度を利用した。 
 私宅監置に使われた小屋が沖縄県に現存している。
  …(略)… 
 沖縄は1972年に米国から日本に返還されるまで、私宅監置は禁止されていなかった。
 私宅監置施設の多くは、便所が同じ室内にあり、部屋自体も掃除が頻繁にされているわけでもないので衛生状態がよくない場合が多かった。
 医者による治療は半分以上が受けておらず、なにより大部分は幽閉されたまま、ときには虐待の悲惨な例もあった。
 全体に監置する側の知識の欠如があったため、適切な治療がなされず、治療による治癒の可能性は、あったとしても優先されなかった。
「外から五寸くぎ、ヤギや豚のような扱い」
沖縄に残る私宅監置跡
2018年3月16日 沖縄タイムス
 精神医療のあり方を考えるきっかけとするため、沖縄県に残っている「私宅監置」用の小屋を、地元の有志が保存活動を始めた。太平洋戦争の戦場となった沖縄ではPTSDになったも方々も多かったことだろう。
 二度と過ちを繰り返さないために、人権の重要性とともに戦争の悲惨さも伝える必要があるだろう。
精神科医 香山リカさんに聞
2018年7月30日 NHKハートネット
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最終更新日  2019年03月15日 06時00分17秒
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