テーマ:地震予知(7)
カテゴリ:環境・自然災害
1969年、地震予知連絡会が、国土地理院を事務局として発足。 委嘱された学識経験者と関係行政機関の職員30名で構成される。 地震と地殻変動に関する情報を交換し、地震予知に関する専門的な検討と研究を行う。 1977年、地震予知連絡会の内部組織として「東海地域判定会」発足。 1978年、「大規模地震対策特別措置法」制定。 静岡県下を中心とした「地震防災対策強化地域」を設定し、体積歪計やGPSの観測機器を集中して設置することで、世界でも例を見ない警戒宣言を軸とした「短期直前予知を前提とした地震対策」を採ることになる。 2011年3月11日、マグニチュード9.0の東日本大震災発災。 2011年11月、少なくとも人間の人生サイクル単位での巨大地震予知に貢献できなかった地震予知連は、組織の役割や名称について検討する作業部会の設置を決定。 2014年2月、「名称を変えることより、連絡会の研究の中身を充実させる方にエネルギーを費やすべき」、「現在の地震学の実力を示して今後の地震観測活動を行ってゆく」という姿勢を示して、現行の『地震予知連絡会』の名称変更を行わないことを決めた。 『地震予知同好会』にして欲しかったな。 かくして、地震予知連の「いつ起きてもおかしくない詐欺」は破綻。 1970年代、東海大地震は「いつ起きてもおかしくない」と地震学者がとなえてから、50年近くになろうとしている。 地質学的単位での地震予知、あるいは100年、1000年単位での地震予知は、大方の人の人生にとって大した意味はない。 学者にだけ価値があり、一般人の役にも立たないことを、「地震予知連」はこそっと認めたのだろう。 過去の測定データ、記録をもとに予測するのであれば「地震キチ(既知)連」とでも名乗り、趣味の団体となるのが適切。 地震学会が多額の地震関連の研究費を得たはずだが、その成果は不明。 もしかしたら科学技術の発展に役立つことも多い軍事技術より、無駄だったかも知れない。 たぶん、耐震基準の強化で建築工学を通じて土木建設業界のためになり、地震による被災者をなにがしか、減らしたのであろう。 そしてこんにちは、南海トラフを震源とする巨大地震が「いつ起きてもおかしくない」ことになっている。 もちろん、「起きなくても不思議ではない」のであろう。 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」。 悩める人の相談役、街の占い師より、人々を恐怖させるだけの地震関連学者は無用の存在か? そして、「南海トラフより切迫」のエリアの記事が報じられた。 2020年、次の巨大大地震はどこか 最新科学が警告する 「南海トラフより切迫」のエリア 2020/01/03 AERA dot. 新約聖書「ヨハネの黙示録」では、世界最後の日に起こる決戦の地を「アルマゲドン」と呼んでいる。 そこから転じて、現代では破滅的な事象を示す言葉として使われるようになった。 近年では、地震サイクルの例外的存在の巨大地震を「アルマゲドン地震」と呼ぶこともある。 アルマゲドン地震として記憶に新しいのは、マグニチュード(M)9.0を記録した2011年の東日本大震災だ。 津波によって1万8000人以上の死者・行方不明者を出した。 同規模の地震は500年に1回とされるが、今、日本で東日本大震災クラスの地震が「切迫している」と地震学者から警戒されている地域がある。 産業技術総合研究所の宍倉正展・海溝型地震履歴研究グループ長は、こう話す。 「警戒されているのは、北海道東部(太平洋沿岸)を襲う千島海溝で起きる地震です。 この土地に古くから住むアイヌ民族は、文字で歴史を伝承する文化を持っておらず、過去の巨大地震についてわからないことが多かった。 それが、地層を調査した結果、平均400~500年の間隔で巨大地震が発生していたことがわかりました。 前回の巨大地震は1600年代前半で、発生から約400年が経過しています。 次はいつ起きてもおかしくない時期に入っています」 気になるデータもある。根室市にある検潮所で年間の平均潮位を調べると、1年で1センチのペースで沈降している。これは、日本の他の潮位観測所と比べて早いスピードだ。 「地震前に地盤が沈降することは以前から知られていましたが、近年では巨大地震が近くなるにつれて地盤が下がるペースが早くなると考えられています。 東日本大震災の前には、岩手県釜石市でも年間約1センチのペースで地盤が下がっていました。 日本の他の地域で、北海道東部ほど地盤が急速に下がっているところはありません」 (宍倉氏) これまで予想されていた巨大地震といえば、東海から九州地方太平洋側の南海トラフのエリアだとされてきた。 それが、政府の地震調査委員会も、17年からは千島海溝沿いのアルマゲドン地震について「発生が切迫している可能性が高い」と分析し、今後30年以内の発生確率を最大40%としている。 ― 引用終り ― 毎年まいとし、大地震発生の可能性を叫ぶ占い師と、「地震予知連」、地震学者諸氏の将来観測が、どれほど違うのか、素人の目にはよく分からない。 短い人生から得た教訓は、「地震学者が騒ぐ巨大地震は発生しない」ということ。 東海地区に住む吾身としては、これからも地震学者の予測が当たらないままでいて欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月12日 16時00分09秒
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