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カテゴリ:映画
原題のIN THE MOOD FOR LOVE. そのまんまの物語。 醸しだされる雰囲気で、まったりと愛のムードに酔わされて、心がほんのりと色づく。 あまりに感傷的で、西洋かぶれといわれても、カーウァイ監督が作りだすラブストーリーは素敵だ。 大人の恋愛模様を、極力二人だけで演じさせ魅せる。出会い、意識し合い、触れ合い、時を重ねていくプラトニックな濃密な時間は、別れの時をカウントダウンしながらギリギリまで、愛のムードを放ち続ける。 けして完璧なスタイルではないけれど、恋愛もののトニー・レオンの色気は無敵。シャイな仕草がステキだ。マギーも視線や体のラインまですべてが美しい。色とりどりのチャイナドレスに身を包んだ彼女は佇むだけで絵になる、本編の主人公。 絶えず繰り返される一つの音楽(夢二のテーマ)が、これでもかとさらに情感を掻き立てた。後半からは『キサス、キサス、キサス』が鳴る。 結ばれることのない男女の、数年に及ぶ深い愛を、とにかく雰囲気で愉しむ映画だった。ムードに酔いながら、ラストでは切なさに胸震わせ、大人の愛を噛み締めるように感じる映画だった。 チャウはカンボジアの遺跡アンコールワットで、いったいなにを囁いたのだろう。 愛の痛みを知ったすべての人が、その言葉を想像しうる。そしてきっと胸が痛くなる。 製作・監督・脚本 ウォン・カーウァイ 撮影 クリストファー・ドイル リー・ピンビン 出演 トニー・レオン マギー・チャン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ずっと観たかったので
感無量w というか、本当に良かったですw かなりおすすめ♪ DVD買っちゃいました♪ トニー・レオンの色気は、カーウァイ作品にお似合いですね! (2008.08.20 21:34:04) |