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2008.08.19
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カテゴリ:映画
 1962年、香港。新聞社の編集者であるチャウ(レオン)夫妻がアパートに引っ越してきた日、隣の部屋にもチャン(チャン)が夫と引っ越してきた。チャンは商社で秘書として働いている。ふたりとも忙しく、夫や妻とはすれ違いが多かった。やがて、チャウは妻がチャンの夫と不倫していることに気づく。復讐心からチャンに接近したチャウだが、ふたりは次第に惹かれあっていく―。

 原題のIN THE MOOD FOR LOVE. そのまんまの物語。
醸しだされる雰囲気で、まったりと愛のムードに酔わされて、心がほんのりと色づく。
あまりに感傷的で、西洋かぶれといわれても、カーウァイ監督が作りだすラブストーリーは素敵だ。
大人の恋愛模様を、極力二人だけで演じさせ魅せる。出会い、意識し合い、触れ合い、時を重ねていくプラトニックな濃密な時間は、別れの時をカウントダウンしながらギリギリまで、愛のムードを放ち続ける。

けして完璧なスタイルではないけれど、恋愛もののトニー・レオンの色気は無敵。シャイな仕草がステキだ。マギーも視線や体のラインまですべてが美しい。色とりどりのチャイナドレスに身を包んだ彼女は佇むだけで絵になる、本編の主人公。

絶えず繰り返される一つの音楽(夢二のテーマ)が、これでもかとさらに情感を掻き立てた。後半からは『キサス、キサス、キサス』が鳴る。
結ばれることのない男女の、数年に及ぶ深い愛を、とにかく雰囲気で愉しむ映画だった。ムードに酔いながら、ラストでは切なさに胸震わせ、大人の愛を噛み締めるように感じる映画だった。
チャウはカンボジアの遺跡アンコールワットで、いったいなにを囁いたのだろう。
愛の痛みを知ったすべての人が、その言葉を想像しうる。そしてきっと胸が痛くなる。




in-the-mood-for-love-de-wong-kar-wai.jpg



製作・監督・脚本  ウォン・カーウァイ
撮影  クリストファー・ドイル  リー・ピンビン
出演  トニー・レオン  マギー・チャン







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Last updated  2019.02.13 22:33:07
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Re:【花様年華(IN THE MOOD FOR LOVE)】 2000年 むせ返るほどの愛のムード(08/19)   アネモネ* さん
あ! 私もこの映画観たいです!!
トニー・レオンは色気ありますよねえ。私も好みです(笑)

(2008.08.19 23:38:50)

アネモネさん   はる*37 さん
ずっと観たかったので
感無量w というか、本当に良かったですw
かなりおすすめ♪
DVD買っちゃいました♪
トニー・レオンの色気は、カーウァイ作品にお似合いですね! (2008.08.20 21:34:04)


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