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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:映画
趣味のある人生はいい。 持っていたいものだと思う。 わたしは趣味と呼べるもの、映画と雑貨と読書しかないけれど、、老後ははたして大丈夫 だろうか(笑) 本編は、スイスの小さな村、夫を亡くした悲しみからなかなか立ち直れずにいたおばあ ちゃんマルタが、若い頃の夢を叶え、ランジェリーショップをオープンするまでの物語――。 シルクやレースをたっぷりあしらった下着は、ほんとうに可愛らしい。すべて手作り、 手縫いの刺繍がステキだった。 しかし、保守的な村では、破廉恥極まりないと責められるばかり。心ない噂や嫌がらせで、 なかなか思うように売れない。 内緒にしていた息子に店のことがばれると、強制的にランジェリーはゴミ捨て場へと抹殺さ れてしまう・・・。 とはいえ、村の牧師である息子だって、隠れて不倫を続けているただの人間くさい男。村の 誰もが同じように描かれているから、なにげに微笑ましい。 アメリカ帰りの親友リージと共に、めげずに店を守り続けるマルタに、それぞれ家庭の事情 を抱える友人たちも賛同して、いつしかおばあちゃんパワー全開の様相となる。 ランジェリーショップは、抑圧して生きてきた彼女たちの、遅れてきた青春、希望の星なのだ った。 バイタリティに感嘆して、女の長生きに納得してしまうこと請け合い。やっぱり女性は強い! なくなり、村の老人施設にある刺繍クラブのお年寄りたちまで駆り出されて、なんちゃって村 おこしのような展開になっていくのも、愉快爽快だった。
ような気がする。(または第二の人生を歩む物語) ここで書いたうちでも、『ホルテンさんのはじめての冒険』『人生に乾杯!』、ドキュメンタリーの 『アニエスの浜辺』、『ヴィーナス』などもそうだった。 お年寄りが幸せに、こころ豊かに暮らしていける社会が、ヨーロッパには浸透しているというこ となんだろう。 日本はといえば、そんな作品は数が少ないように思われて、寂しげ。 80歳になるマルタをはじめ、お年寄りのすごく輝いている心温まる小品だった。 監督は長編2作目となるスイスの新鋭女流監督、ベティナ・オベルリ。ちなみに、このブログで スイス映画を書くのは初めて。 † † † お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おひさしぶりです。そちらは地震のほうは大丈夫だったでしょうか?
本作は2カ月ほど前に鑑賞しましたが、小粒だけれどほんわかとしていい作品でした。 確かに日本映画では「老い」はあまり明るくない、はっきり言えば暗い感じで描かれてしまうことが多いですね。 そんななかで最近観た「春との旅」という作品が、明るくはないのだけれどとても素晴らしい余韻を残してくれる深い作品でした。「老い」と同時に「得難いもの」を描いていました。こういう作品は日本ならではなのだろうなぁ、という素晴らしい作品です。 日本が「長生きしたい」と思える国になるといいですね(*^ー゜)vPEACE!!! (2011.03.25 11:41:21)
おひさしぶりです。
こちらは震源から遠い為、なんの弊害もなく それがまた、戸惑いの種だけれど、元気にしています。 荻々亭さんのところでは、多少なりとも影響があるでしょう。 無事でしょうか。 こちら、元気になれますね。 90分程度の小粒作品って、なんていいんでしょう。 もちろん金銭面や子どもたちとの不和など、負の面も描いていますが なによりお年寄りが元気ですよね。よく笑う。 >「春との旅」 あ、なんか他人のようなきがしません。(笑)このタイトル。 良さげですね~ ぜひ見たいと思います。見たらおしらせしますね。 (2011.03.26 21:29:30)
かなり長く大きく揺れましたが、実害はありませんでした。
「春との旅」、ぜひ「春」になって旅してみて下さい。けっこうしんどいとおもいますけど(*^о)ゞほほ そうそう、『4分間のピアニスト』、そろそろ観ようかと思っています。その時は感想書きこみます~♪ (*^ー゜)vPEACE!!! (2011.03.27 23:39:03)
>かなり長く大きく揺れましたが、実害はありませんでした。
よかった、よかった。 とはいえ、まだ余震が続いているので 用心しなくちゃいけませんね。 「春」になって、しんどければ、「はる」に戻りつつ(笑) 鑑賞したいと思います。 仲代さんは高齢にまけず、多方面で頑張ってらしゃいますね~ すごい役者さんです。 「春」役の女優さんは、あまり有名でない感じですが、素朴でいいかも。 楽しみにしておきます♪ 『4分間のピアニスト』の主人公と、同じ年頃の設定かな。 (2011.03.29 22:33:23) |