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カテゴリ:MOTO GUZZI V7Racer
V7ドンキーの燃料警告灯が点灯して暫く走っているが、一体どの程度走るのだろうかと気になってきた。カタログ数値ではスチールタンクに変更されてから容量は22Lに拡大されたと記されている。燃費は大体20km/L程度のようなので、満タンで400kmは走れるだろう。と言う事で、給油もせずに数十年ぶりに金甲山へ行ってみる事にした。金甲山と言えば当時、鷲羽山スカイラインと共に二輪四輪を問わず走り屋のメッカとなっていた山である。平日の午後とあって車もバイクも1台も遭うことがない。それにしてもトリッキーなコーナーが懐かしい。ゆっくりと走っていると当時の風景が甦ってくる。ここは昔のままだ。頂上からは瀬戸内海に浮かぶ島々が見える。絶景を堪能して下山するとトリップメーターは既に400kmを超えていた。計算だと440km程は走れる事になるが、タンクに燃料が少し残った辺りでガス欠になると思われるので、420km~430km辺りが限界とみた。が、欲を出して貝殻山にも登ってみたくなった。頂上でUターンすれば良かったのであるが、そんなに変わらないと思い山の反対側に降りて再び金甲山の入口まで迂回した。ここで既に410kmは超えており、距離が出過ぎている。何となく嫌な予感がしてきたので5速に入れたままアクセルは動かさない。県道まで出て児島湾締切堤防に差し掛かる。やれやれ何とか無事に帰れそうだと安心したとたんにエンジンが息継ぎを起こす。やっちまったガス欠だ。パワーが段々と落ちて遂にエンジンストップ。ガックリ。やっぱり貝殻山は止めておけば良かった。取り敢えず10m程押して締切堤防から外れて脇道にバイクを駐める。トリップメーターは420kmを表示している。辺りにスタンドが見当たらないので早速、家に電話して携行缶の残りのガソリンをフィットに入れて何時ものスタンドで「ハイオク」、しつこく「ハイオク」3L入れて配達を頼む。夕暮れが迫る中レスキュー隊が到着、やっと帰れる事になった。
翌日、スタンドで給油して計算してみると、なんとこのタンクは21Lしか入らない。カタログの22Lは嘘っぱちである。説明書にはリザーブを含んで21L、リザーブは4Lと記されていた。このリザーブと言うのはオプション設定でフューエルトリップ機能やフューエルアラーム機能を備えた時の為の物らしい。それにしてもカタログと説明書の数値が異なるとは恐るべしイタリア人。 燃費は満タン法で21.14/Lと出た。GSXよりはかなり良い。まずまずの数字だろう。 後で分かった事であるが、ピアジオのロードサービスを使えばガソリン代実費のみで現地まで配達してくれたのだ。更に任意保険のロードアシスタンスを使えば年度に1回に限り、ガソリン10Lまで無料で配達してくれたようである。 大失敗だったが、限界が掴めたのが唯一の収穫であった。このバイクは満タンで400kmは走るがこの時点で給油しておかないと、あと10km~最長でも20kmしか走れないと言う事だ。 金甲山頂上にて ガス欠現場 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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