カテゴリ:江戸・東京
上野駅は、東京の「北の玄関口」である。高度経済成長期に多くの若者を向い入れた駅。集団就職列車が発着した18番線ホームは、いまはもうない。当駅の1日平均乗降人数は約20万人で、都内では8番目にランクするという。ちなみトップは新宿で、世界第1位とも言われている。 上野駅は、いまでも発着ベル(16、17番線はメロディ)を使用している古風な駅。駅は山の斜面を一部利用して造られている。シンプルな鉄筋コンクリート造で天井は高い。昭和7年(1932年)に再建。じつは上野駅にそっくりな駅がある。小生のふる里の小樽駅である。昭和9年に現駅が改築された。 東北地方の集団就職者の愛唱歌となった「ああ 上野駅」の碑が、広小路口に佇む。アメ横の面する場所だ。井沢八郎は不祥事を起こし、後に再起するも69歳でこの世を去った。「どこかに故郷の 香をのせて・・・」で始まるフレーズは、心掴む名コピーである。最近どこぞの宅配便箱で見た。 地平ホーム15番線には、石川啄木が詠んだ有名な「ふるさとの 訛りなつかし 停車場の・・・」の歌碑もある。啄木ゆかりの小樽の地には、「かなしきは 小樽の町よ 歌ふことなき人々の 声の荒さよ」の歌碑が、小樽港を見下ろす水天宮に建っている。
写真-1 JR上野駅の正面玄関(浅草口)。駅ビルの背面には上野のお山が控えている。 写真-2 JR北海道・小樽駅の正面玄関。坂の町を象徴するように駅の背面は山。2009年撮影
写真-3 井沢八郎の「ああ上野駅」の歌碑。アメ横に面する広小路口に設置されている。 写真-4 上野駅構内の石川啄木の歌碑。地平ホーム15番線(東北本線)の発着点。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年01月11日 09時27分06秒
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