|
全て
| カテゴリ未分類
| 世相
| 広告
| 日記
| 夢
| 川柳
| ショッピング
| 政治
| ドラマ
| ヘルスメディケーション
| 宇宙
| CINEMA CRITICSS
| 趣味
| 国際情勢
| 婚活
| NOVEL
| ファッション
| ビジネス
| B級グルメ
| B級科学
| スポーツ
| ペット
| 書評
| 観光
| アート
| 休日
| 都市
| 社会
| 募集
| 家族
| メルマガ
| 愛
| POETRY
| 世界平和
| テレビ
| 音楽
| 哲学
| エコロジー
| 神話
カテゴリ:NOVEL
子供は無邪気な目をしている
バックギアに入れ 駐車場に車を止めると 枯葉が靴のまわりに纏わりついた11月 子供の手を引っ張って ぼくらはレストランに入った 青い氷のビー玉のような 海の見えるレストランだ 快適な日々の中で 生じる雪解けの水が ぼくらの足元で じゅくじゅくと あふれ出していくような気がした晩秋 製紙工場の従業員だった 妻の父親が亡くなった 子供は無邪気な目をしている おじいちゃんは何でも与えてくれる存在だった ユウタは言った 「天国ってどこにあるの?お空のずっと上?」 考えてみれば ぼくの祖父が亡くなったのは 15の時だった たくさんの思い出だって 今でも鮮明に思い出すことができる まだ4つでしかないユウタの記憶に とてつもない大きな 空白を作ってしまったような気がした 晩秋の11月 妻は前菜をフォークで口元に運びながら 青い氷のビー玉のような海に 何かを映し出すような目をして 淡いルージュを引いた唇に そっと右手でナプキンを当てている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 16, 2009 10:04:02 PM
[NOVEL] カテゴリの最新記事
|
|