2580272 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ガムザッティの感動おすそわけブログ

ガムザッティの感動おすそわけブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Freepage List

Category

Favorite Blog

ミュージカル「ファ… YYCafeさん

マッドマックス、フ… 王道名なしさん

   元局アナがス… ころりん0924さん
ライターかあさんと… プチプチゆっきーさん
ぺ天使のつぶやき kamadoyamadocaさん
もっとハッピー happy-gaiさん
こちら25643 ヒロランさん
観劇日記~夢のあと… みおと5747さん
わたしのブログ ルシーラさん
映画批評『もう二度… GangZhiさん

Free Space

設定されていません。

Comments

gamzatti@ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

Headline News

Profile

gamzatti

gamzatti

2011.02.02
XML
カテゴリ:TV・ドラマ
あちこちで波紋が広がっていますが、
これまで良質の舞台を放送してきた
NHKの番組「芸術劇場」(教育テレビ)と「ミッドナイトステージ」(BS2)が
なくなる方向だ
と報道がありました。
「プレミアムステージ」も、日本の作品は放送しない、というわけのわからない方針を打ち出しています。

地上デジタル化に向けて、
これまで画質のよさで売っていたBSハイビジョンがなくなり、
BS1、BS2の番組を改編。
新たな編成のコンセプトは「40~50代の鑑賞に堪えうるエンタメを」だそうな。
そうだとしたら、
舞台芸術という、文化の粋を、どうしてはずすのか?
特に歌舞伎好きの人たちからは
時を同じくして
CS「歌舞伎チャンネル」もなくなるということが発表されたばかりで、
追い討ちをかけるようなこの第二波のダメージは計り知れません。

そもそも、
舞台芸術というのは嗜好人口が少ない。
舞台に縁遠い人々にとって、
舞台へのいざないとなる重要な入り口がテレビ中継です。

かくいう私も、
三谷幸喜の舞台との出会いは、実はテレビ中継。
年末年始を箱根の温泉宿で過ごしたある年、
夫は真夜中に大浴場に足を運び、
風呂から上がって何気なくそこでついていた深夜番組に目が。
途中からにもかかわらず、そのまま引き込まれ引き込まれ、
湯冷めするのもかまわず最後まで見てしまったのが
西村雅彦と近藤芳正による「笑いの大学」(決して映画版ではない!)なのです。

翌朝、先に寝ていた私に興奮気味にこのことを話し、
それから二人で三谷詣でが始まり、現在に至ります。

松たか子
を見直したのも、テレビだった。
当時私は彼女の歌はうまいと思うけれど、
演技はそれほど買っていなかった。
どんな舞台を観ても、序盤が固い。
クライマックスまでくると、なかなかいいと思うのだけれど、
最初からギアマックスで突っ走ることができない人だというのが私見でした。
しかし、蜷川幸雄演出の「ひばり」はすごかった。
最初から最後まで、長いセリフをものともせず、
舞台全体にオーラを発し、
ジャンヌ・ダルクの無垢さ、残酷さ、はかなさを体現していました。

舞台人としての渡辺えりをおしえてくれたのも、BSです。
扇田昭彦氏によるインタビューと、それに続く「げげげのげ」。
彼女も私の大好きなナルニア国物語(決して映画版ではない!)に影響され、
この世界と向こうの世界との境目の「たんす」の代わりとして「押入れ」を使った、
というエピソードに共感したし、
えりさんの舞台や社会に向けてのまっすぐな思いも伝わったし、
何より「ゲゲゲのげ」という、彼女が弟をモデルにして書いたいじめの問題の舞台は、
奇想天外な面白さと、胸がキリキリするほどの痛ましさをないまぜにして、
とても心に残りました。

また、
私がここまで歌舞伎にのめりこんだ一つのきっかけも、
テレビで見たコクーン歌舞伎「三人吉三」が始まりのようなものです。
「はらみ犬」「百両」「刀」の三題話をここまで構成する
河竹黙阿弥という人のストーリーテリングの見事さに舌を巻き、
歌舞伎の持つ魅力の淵にようやくたどりつき、
その底なしのブラックホールを覗き込む初めての体験をさせてくれたのは、
(これはWOWOWだけど)テレビだったのです。

そしてなにより、
ダンス評論で入賞し、自分の劇評に自信を持つきっかけになった
AMPの「SWAN LAKE」(アダム・クーパー主演)も、
私はNHKのBSで深夜に見て震感とした熱い思いで書いたものでした。
BSがなければ、今こうしてこのブログも始まっていなかったかもしれません。

全部、NHKのおかげ。
受信料をちゃんと払ってきた甲斐があったというものです。
それなのに、
今の私を作ったといっても過言でないこれらの番組をカットするなんて!

「NHKはぜんぶやる」んじゃなかったのか?

オリンピックでも世界選手権でも、
日本人選手の、それも真央ちゃんとか愛ちゃんとか人気の選手ばかりを映し、
試合よりエピソードでおしまくる民放とちがって、

1000メートル自由形とか、五種競技とかカバディとか、
全部やってくれるから、さすがNHKなのである。
これらを「視聴率がとれないから」と削除するのは大間違いで、
今回のサッカーのアジア杯だって、
決勝のあと、NHKはちゃんと表彰式まで映したではないですか!
私、最後まで見ましたよ!
私、視聴者ですよ!
私、受信料払ってますよ!


「NHKはぜんぶやる」


歌舞伎も文楽も舞台もミュージカルも小劇場もなんでもかんでも、
視聴率とれようがとれなかろうが、
いいものは全部やってくれ!
やることで、国民の、新たな楽しみの発見を手伝ってくれ!

よろしくお願いします。

NHKでは、まだ決定したわけではない、と言っているようです
(尊敬するエンタメブロガーdolce vitaさんのブログを見てください)

それによりますと、
NHKでは意見を募集しているとのこと。
受信料を払っているみなさん、ひとこと意見を言いましょう!
なくしてくれるな、芸術劇場!
NHKは「全部やる」はず!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.02.06 12:08:00
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X