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カテゴリ:健康
昨日の外来は忙しかった。激しい腹痛で受診した人が血液検査(トロポニンテスト)で心筋梗塞が疑われ、心臓カテーテルができる病院に救急車で転送したり、エビを一口食べただけで呼吸困難と全身脱力感に襲われて受診した人など様々で、結構くたくたになってしまった。
エビで呼吸困難になった人は26歳の調理師さんだ。子供の時カニを食べてアレルギー反応を起こし、息がつまって死にそうになったとのことで、以来気をつけていたが、今回エビもカニも入っていない料理だと思って食べたら、ほんの一口食べただけで体が変になってきて息が苦しくなってきたとのことである。その料理のお品書きをみたら、エビもカニも形としてはなかったが擂りこんであったとのことである。 その方はリンゴ、ナシにもアレルギーがあるとのことで、大変だなと思ったが、それ以外のものは食べられるので大丈夫です。とのことで体つきも頑丈で立派な体をしていた。 果物は体にいいと言われているが、それが食べられない人がいると思うと自由に食べられる自分が申し訳ないような気がした。予防薬はないかと言われたので、抗アレルギー剤を処方したが、完全に予防できる保証はない。やはり危険なものには近づかないのが一番だと思う。 CT検査やMR検査で造影剤を使うことがある。その造影剤にアレルギー反応を起こす人がたまにいるので神経を使う。その可能性がある人には前もって予防的に副腎皮質ホルモン剤などを注射して行うが、内心はヒヤヒヤである。それを起こした時にはすぐに副腎皮質ホルモン(ステロイド)を注射すれば大抵は速やかに改善するが、大変気を使う検査である。 アレルギー反応はじんましんや呼吸困難が代表的だが、腹痛、頭痛、咳、意識喪失などもある。脱感作治療などもあるが、まだ完全にその体質を治すまでには至っていないようだ。 それでお悩みの方はアレルギー外来や皮膚科を受診して精査や治療をお受けになられるようお勧めする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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