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カテゴリ:生き方
今アメリカ第44代大統領として、大変困難な政治・経済状況の中で必死で頑張っているバラク・オバマ氏、その生い立ちを知ると、よくもそこまで生き残り、勝ちぬいてきたなと思った。
アフリカ、ケニア出身の留学生の父と白人の母親がハワイ大学で知り会い結婚してバラク・オバマ氏が生まれた。母親は生れてくる子供が黒人の血をひく場合どんなにつらい思いをするか分かっていたか疑問である。父親はオバマ氏が2歳の時、もっと勉強したいからと言って家を出てそのまま家に帰らず、本人不在のままオバマ氏3歳の時離婚、母親はオバマ氏5歳の時インドネシア人と結婚して子供をつれてインドネシアに移住。 オバマ氏10歳の時、母親の両親(祖父母)に引き取られてハワイの学校に通うことになったが母親はそのままインドネシアに留まっていた。無責任な父親からも母親からも捨てられたと幼心に感じたであろうことは容易に想像できる。 高校時代はバスケットボールに夢中になったが、コートを離れると孤独感に悩まされ、麻薬にも手を出したとのことである。 現在の彼があるのは、祖父母の愛情と、大学卒業後、シカゴの職場で知り合った黒人女性ミッシェル・ロビンソン氏の知性と支えによるものだと思う。ミッシェル氏とは結婚して共に支え合い、啓発し合いながら成長してきたが、祖父母とミッシェル氏がいなかったら間違いなく現在のオバマ氏はいなかったと思う。 無責任で、どうしょうもなかった両親はもう亡くなってこの世にいない。オバマ氏はその両親を讃えに讃えている。2歳の時いなくなった父親がいい父親であるわけがない。子供の将来のこともあまり考えず黒人と結婚し、そしてまたインドネシア人と結婚した母親、いい母親かどうか疑問だ。それでも讃えている。 アフリカとアメリカの血が混じったので自分が生まれたのだ。インドネシアにも住まわせてもらいアジアをも知る機会を得た。父と母には心から感謝していると演説の中で述べている。そのような気持をオバマ氏に持たせてくれたのは祖父母が日頃オバマ少年に、父母のことをよく話していたからではないかと考えられる。 オバマ氏のような家庭に育った子供は、多くはぐれて社会の厄介者になることが多い。しかし氏は厄介者どころか自らの生い立ちの悲しさをバネにして、人間全て平等の大原則を貫くために厳然と戦う人間に成長した。それは自分一人でなれた訳ではなく多くの人の支えがあったからだといつも述べているが、祖父母から教わった感謝の気持、これが氏を正しく成長させた大きな原動力になったのではないかと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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