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テーマ:離婚(243)
カテゴリ:読書
朝ドラ「あさが来た」の原作者古川智映子さんの「負けない人生」を楽天で注文したらすぐ送ってきたので昨日と今日で読み切った。
冒頭に離婚の話が出てくる。有名私立大学の助教授だった夫と仲良く暮らしていたが家を新築した直後32歳の時、夫が大学の教え子といい仲になり、突然家を出ていってしまい、その女性と一緒に住むことになってしまった。 あまりのことに呆然自失してしまい、生きる気力も無くなってしまった。食べる物にも困り野原の野草などを摘んできて食べたりしていたとのことである。そんな時に知り合いの人から「この信心をすれば宿命転換できて必ず幸せになります」と言われれ、悲しく落胆していたのでその人の言うとおりに信仰に励んでみることにした。教員免許があったので高校の教師に復帰し、傍らで小説を書く生活が始まった。 女性の生き方に関心があった古川さんは、実業家で大同生命や日本女子大を創設した広岡浅子について調べ、ゆかりのありそうな場所をあちこち訪ねて関係者から取材し、実業家・広岡浅子の生涯「土佐堀川」を書きあげた。 その間、緑内障になったり、変形性股関節症や胆石症の手術を受けた。力作「土佐堀川」をやっとの思いで書き上げたが出版する術を知らず長い間引き出しの中で眠っていたが、師匠のご配慮でやっと出版してもらえる道が開けたが、あまり売れなかった。 ところが出版から27年たったある日、大阪市中央公会堂裏の府立中の島図書館にあった「土佐堀川」が朝ドラテーマを探していたNHKプロデューサーの目に留まり、第93作目の朝ドラに決まり「あさが来た」の題名で放映された。無名だった古川さんはいきなり有名人になり、その原作本も何10万部も売れた。 その喜びもつかの間、朝ドラ放映後しばらくして、今から5年前の85歳の時に悪性リンパ腫にかかり、全身に転移しており、命が危ぶまれたが、2年間の治療で奇跡的に転移巣が消えて、ほぼ治癒した。すごい体験だなと思った。 最後は「かってあまりに不幸だった自分を顧み、今苦しんでいる人がいたら、奮起して宿命と取り組んでいただきたい。何としても幸福になって頂きたい。負けない人生を歩んで頂きたい」で結んでいた。 離婚や不治の病と言われる病気を克服して、90歳の今も元気で活躍している姿は輝いてみえた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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