大阪の砂場の直系、創業は江戸時代で屈指の歴史を誇る老舗が
6月末に閉店する
路麺ばかりの私でも、以前は、たまに老舗の店に足を運んでいた。この店にも3回来たことがあって、最後は5年前か。閉店しちゃうなら、悔いが残らないようにいただいておくか。
表には閉店の案内は出てないんだけどね。店内の奥に貼ってあった。
【巴町 砂場】 港区虎ノ門3-11-13
木鉢会加盟店、
新そば会会員、
紹介ページ1、
紹介ページ2
創業は江戸時代・天保年間の1839年。三ノ輪橋の【南千住 砂場総本店】とともに、東京のそば店としては屈指の歴史を誇る。店名に付く「巴町」は、かつてのこの一帯の地名。
『
東京五つ星の蕎麦』で
伝統の味を守る歴史ある名店11軒のひとつに選ばれていたり、
『蕎麦春秋VOL.9』の「匠の流儀」に登場したり、多くの本・雑誌で紹介されている。
さて、何にするかな。
3代目店主が考案した『趣味のとろそば』を再びいただこうか。
入店して席に着く。こちらのお品書きのほうが見やすいね。
今日は昼間から飲まない。
その『趣味のとろそば』\1,512。路麺価格に慣れちゃってるからビックリ値段だけど
ごはんの有無を聞かれたが、いらないと答えた。
本から引用すると、
”山かけそばは古くからあるが、とろそばは、主人の祖父が遊び心で売り出したつけとろろそばの元祖。
とろろは千葉県の農家に依頼栽培している大和芋を使用。
注文を受けてからすり鉢でおろし、もり汁でといて客に出す。
とろろの中には生卵の黄身が入っているので、よくかき混ぜてから食べたい。”
とのこと。
相変わらず、いい味だね
。細めのそばもおいしい。
夜の予約状況をチェックする客がいたが、どこも埋まっちゃってるみたい。
廃業しちゃうのかな? どこかで再開すればいいのだが。ごちそうさまでした~
【訪問履歴】
3回目:
2012年3月26日 『桜海老かき揚げそば』
2回目:
2008年9月12日 『趣味のとろそば、焼鳥』
1回目:
2008年6月20日 『おかめそば』
【関連ブログ:他の砂場】
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2014年06月11日: 南千住砂場@三ノ輪橋で『カレーそばセット』
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2011年10月18日: 室町砂場@神田で『玉子とじそば』他
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2008年06月13日: 室町砂場 赤坂店で『おかめそば』
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2011年08月16日: 虎の門砂場@虎ノ門で『納豆そば』
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2011年02月09日: 砂場@T-CATで『砂場蕎麦定食』
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2014年11月25日: 砂場@新小岩で『ソバロンチーノ』
@足立区
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2015年8月01日: 西伊興3丁目・砂場で『せいろ』
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2017年5月15日: 扇3丁目・砂場で『生ゆば天ぷらそば』
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2007年12月6日: 宮城1丁目・砂場で『そばセット』
※ ”元祖○○/△△発祥のそば屋の料理”飲食のまとめページはこちら。
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「改訂版 そば屋の旦那衆むかし語り」 藤村和夫 平成12年1月 ハート出版
p178 【芝巴町・砂場】 萩原長康氏
とろろそばの芋は大和芋です。芋は種類が多くてね。土壌によって型、堅さが違ってくるんですね。山芋は線切りにして、わさびで醤油をかけて食べるとうまいけどおろすと水っぽく、とろろ汁で麦飯で食べるには向くけど、とろろそばには、こくがないので、大和芋を使っております。
芋はよく家庭なぞではおろし金ですり落としておりますが、あれはいけません。芋はすり鉢でおろして下さい。
※ 2017年6月30日閉店