当時20代男性、右上1 Per
大学は東京の美大で、帰ってきてからは陶芸家を目指している。
その美大の在学中に近所の歯科医院で右上1は抜髄(神経を取られて)されて、ジャケットクラウンになっていた。
画像を見るとわかると思うが、右半分がクロスバイトになっていて、右上1は切端咬合で、奥歯の噛み合わせは浅い。要するに右上1で咬合力を支えなくてはならないという最悪の噛み合わせだ。
それで歯冠が破折したか、クラックから虫歯になったか判らない。
神経を取られたのだが、処置は上手くいかなかったようだ。
帰ってきて3年後、大きく歯肉が腫れた。アクセサリーポイントを入れてレントゲン写真を撮ってみたが、膿瘍だらけで、歯槽骨は失われていた。
帰ってきた頃のレントゲン写真、少し膿瘍が見える。
2004/08/16
抜歯再植直前のポイントを入れた写真。
2007/12/22
再植から5年後の写真、膿瘍は消えている。
2012/04/06
さらに3年後の写真、膿瘍の再発はないが、切端咬合による過大な咬合力で歯牙破折したので、両隣接歯と接着固定した。
2015/04/07
最近の画像、特に変わりはない。歯槽骨も再生している。
2020/07/14
では2007/12/22の抜歯再植時の画像を時系列でどうぞ
FeSで黒くなっている部分が細菌が感染していたところ。
拡大画像
根尖を処置して再植した。