カテゴリ:虫歯の電気化学説
前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202403070000/ 17歳女性、右上6、歯冠崩壊 右上6はひどい虫歯になっていて歯冠が崩壊、露髄して歯髄ポリープができている。 その対合歯(噛み合わせの歯)の咬頭にも虫歯があり象牙質内部に広がっている。 上下の噛み合わせの歯に虫歯ができている場合は「咬合性外傷」があることを伺わせる。咬合性外傷とは歯ぎしり、食いしばり、嚙み鳴らし、スポーツなどをするときの噛み締めと言った無意識の悪習癖や硬いものが好きなどの食習慣のことだ。 虫歯の最初の原因は虫歯菌の過多や糖質の過剰摂取ではない。 「咬合性外傷」がきっかけとなる。 虫歯菌の過多や糖質の摂取過多は虫歯を助長する要因に過ぎない。ハチミツ(糖質?)健康法(療法?)をやっている方で食いしばりがひどい方は異常な速度で虫歯が進行するのを経験したことがある。 https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208220000/ https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208200000/ ハチミツはミュータンス菌のエサにはならないというだけで、その他の細菌のエサとなり酸を出す。 復習しておくが、 「虫歯の電気化学説」では虫歯の成因は非常にシンプルで以下の2つの条件しかない。しかしこの2つの条件を同時に満たしていなければならない。 1、酸性環境中(H+:水素イオン:プロトン)に歯牙が存在していること 2、歯牙の内外に何らかの電位差が存在していること ハチミツや砂糖は1で、咬合性外傷は2のことだ。 鏡像 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[虫歯の電気化学説] カテゴリの最新記事
お忙しいところすみません、こちらの記事とは直接関係ないのですが、もし可能でしたら教えて下さい。
こちらのサイトを見て、6歳の子供のフッ素をやめ、重曹うがいに切り替えました。 ただ、それまで虫歯になったことがなかったのですが、 重曹に切り替えた頃から、初期虫歯かもしれない茶色い点などが気になるようになりました。 重曹うがいの頻度を上げて一度は消えましたが、油断しているとまた茶色い点が出てきました。 子供の場合、重曹うがいだけでなく、低濃度のフッ素も併用したほうがいいのでしょうか。 こちらでも過去の記事には低濃度フッ素を併用と書かれていたと思います。 フッ素には毒性もあると聞きますし、こちらのサイトで余計に虫歯になりやすいというのも気になり、重曹だけで問題ないのでしたら 重曹だけ続けていきたいと思いますが、可能でしたらどちらがいいのか教えて下さい。 よろしくお願いいたします。 (2024/03/08 11:42:59 AM)
たまちゃんさんへ
虫歯自体には色はありません。ここの画像にある茶色とか黒とかは何らかの色素だと思います。もしご心配ならダイアグノデントをお持ちの歯医者さんを見つけて測ってみられてはいかがでしょうか? 重曹だけで十分だと思います。重曹うがいだけで心配な時は重曹を歯ブラシにちょっとだけ付けて磨いてみてください。寝る前にします。できればうがいせずにそのままにしてください。 (2024/03/08 04:27:37 PM)
mabo400さんへ
お返事遅くなり、大変すみません、、 詳しく教えて頂き誠にありがとうございました! 重曹だけで十分なんですね。 少しだけ歯ブラシにつけて磨いてみます。 ダイアグノデントを持っている歯科も探してみたいと思います。 色々不安だったので、教えていただけて大変助かりました。 誠にありがとうございました! (2024/03/13 09:21:53 AM)
圧電効果は関係あります?
(2024/03/18 10:26:36 AM)
Opus 0さんへ
噛んだ瞬間だけの発電ですから、電気的な常識から考えて虫歯の起電力としては無視できるものと考えます。よく言われていますが、電気を知らない素人考えに見えます。 イオン化傾向と酸素濃度差は持続的ですから僅かとはいえ無視できないものと考えます。 (2024/03/18 11:21:41 AM)
mabo400さんへ
回答ありがとうございます ですよねえ 咬頭溶けてるのを見て 火打石を連想しました 圧電というより 力学的衝撃の繰り返しが 金属疲労招いてると考えるのが より明解に思えます (2024/03/18 03:47:43 PM)
Opus 0さんへ
咬頭はエナメル芽細胞の密度がエナメル小柱の成長と共に落ちますから、意外に弱い。 元々咬頭に管状に穴が開いていることもあります。 (2024/03/19 12:32:02 AM)
mabo400さんへ
咬頭欠損の場合 医療のない社会ではどうなっていたんでしょう? その歯が使えないとなると かなり不便かと 再結晶化(様の現象)と咬耗で 使える状態になったのでしょうか? (2024/03/20 09:36:20 AM)
Opus 0さんへ
咬頭のエナメル質の疎の部分は象牙質まで続いています。それが崩壊すると、内部の象牙質に異種金属腐食が広がるか咬耗が急速に進行します。進行が止まるということはないでしょう。 ただここにあるようなひどい症例は正確な統計はありませんが、数百人に一人程度なので総体としては問題になりにくいのではないかと思います。 (2024/03/20 12:05:22 PM) |
|