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テーマ:子どもと教育問題(292)
カテゴリ:水車の回る店造り
教職員の「指導力量」を高めていくことは大切です。それは言うまでもないのですが、問題は、そのための有効な方法でしょう。
民間教育研究団体である「全生研」や「高生研」は、研究会や「ゼミ」での「実践報告→実践分析」を大切にしつつ、実践の課題や展望を互いに共有する営みを進めてきました。 私が「高生研全国大会」で報告した実践「水車の回る店造り」は『高校生活指導』の中で次のように「分析」されています。 (一部) 「…生徒の成長が意識されている実践である。それぞれの係りの責任者に語りかけることでリーダーとしての意識を育てようとしている。(…)文化祭の成功と同時に生徒の成長を強く意識していることが、この実践から学ぶことである。」 そして、一人ひとりに働きかける具体的な場面を取り上げながら、その「適切さ」を検証していくのです。 「課題」として指摘されたことは、例えば次のようなことです。 「谷田はこの文化祭での取り組みを通して成長していると思う。(…)しかし、より成長させる手立てはどうだろうか。(…)生徒同士の対立などが見えてこないということは、担任が調整をしすぎていたのではないだろうか。(…)もっと谷田にどろどろした部分を体験させることで、より成長を促すことができたのではないだろうか。」 上記のように「実践報告→分析」の目的は、実践の「いい面」と「課題」を実践者に対して返していくことです。私自身は、(他者の実践も含めて)この実践報告・分析を繰り返していくことで少しずつ「力」(自分の実践を分析し、「生活指導」や「学校づくり」の展望を見出していく力も含めて)をつけていくことができたと思っています。 いま学校現場に導入されつつある「成果主義」もしっかりと自分たちの実践を分析し、展望を見出していくことにつながれば、一定の意味はあるかもしれません。 なお、『いまこそ学校で憲法を語ろう』で紹介されている二つの実践に対する私なりの分析を“しょう”のページに載せておりますのでよろしければごらんください。 ↑ ランキング(日本ブログ村)はこちらです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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成果を形にし、自校だけでなく、地域の学校、自治体の学校、そして国内の学校の共有財産にすることが大切ですよね。
そういう研究会に参加されている先生方は、自分が学んだことを校内の研究会等で発表したり報告したりする機会がきちんと持てているのでしょうか。 私は、校内予算で研究会に参加した場合はもちろんですが、自腹で参加された人も、そういう財産を身近な人たちで共有するプロセスを重視しています。 成果主義の学校経営をするには、たとえば自校の発表・発信がどれだけ他校の教育の向上に貢献できたか、他校のよさをどのように自校で生かし、教育を充実させることができたかまでを、このような研究発表を通しての評価規準にします。 Win-Winの関係になる成果主義の実現を期待しています。 (2008.02.10 21:34:18)
あなたが「成果主義」で目指しておられる実践イメージがようやく見えてきました。私の場合「研究会」の成果は「自発的に集まってくるメンバー」で試験期間中や夏休み中に「学習会」を開いて報告するくらいのもので「国内の学校の共有財産にする」という実践的な展望は弱かったですね。(なかったわけではないのですが…)
「学校経営」(民間教育研究団体は「学校づくり」といっています)の実践報告・分析によってWin-Winの関係になる成果を挙げていくことは大切だと思います。学校づくりについても「研究会」で素晴らしい実践に触れる機会がありましたので、その一端を近いうちにブログでもご紹介したいと思います。 (2008.02.11 00:17:52) |