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shchan_3

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2009.03.19
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『格差をなくせば子どもの学力は伸びる』の最終章「フィンランドという鏡に映る日本の教育」において、福田誠治氏は「フィンランドで行われている教育は、日本とまるで違うかというとそうでもない。フィンランドの教育改革を、かつて日本も模索したことがあった」と述べ、教育制度と教育実践の両面から例を挙げています。まず後者(教育実践)から述べてみましょう。

 戦後新教育の実践でユニークなものは、1950年前後に山形県の山村で実践された『山びこ学校』である。
 教師となった無着成恭は、戦後新しく始まった「社会科」教育を、生活綴り方という教育方法を使って学ばせていった。

 生活を綴ることで、生徒たちに自分の生活をありのままに見つめさせそこから問題を考える教育方法であるが、さらにその問題をクラス皆の問題として受け止め、その綴り方をもとにクラスで集団討議や集団学習で問題を深めるというものであった。

 課題を集団のものにすることで個人の理解がより発展させられる。この過程で、学習が展開される。また、自分が覚えた知識が有効なのかどうかを点検し、必要な知識を新たに探求するというプロセスが作り出された

 また、個人の生き方を集団の生き方と重ねることによってより社会的に有意義で価値のある生き方を追求することも、実感を持って学ばれた。こうして経験主義と集団主義が結合した一つのユニークな教育スタイルができあがった。
 日本の生活綴り方は、今日流に言えば 「共同の知」を作り出す高度な教育活動であったとも見なせる。(以上 212頁~213頁)

 フィンランドの授業場面から感じられることは、学びを「生活そのもの」と結びつけ、子どもたち自身の思考力と「実践的応用力」を伸ばしていこうという姿勢です。が、上記の「生活綴り方」の実践もまさに「生活そのもの」「具体的経験」を軸に教科活動と教科外活動(授業と「生活指導」)を結合していく取り組みだといえるでしょう。

 自らの生活を文章化し討議することで、社会(世界)のありようと問題が見えてくる。そして、生活の中から出てくる問題を素材にしたHRの活動や、地域の問題を素材にした演劇の作成・上演などは、「(同年齢集団も含む)社会や地域」と関わる集団的行動であると同時に社会(世界)に関与しつつ社会をとらえなおす「学び」につながるものでしょう。

 さらに、私は福田氏の次の言葉にも注目したいと考えます。
 『山びこ学校』は、発売後5年間で10万部を販売し、映画や劇にもなった。この文集に収録されている江口江一「母の死とその後」は、日本教職員組合(日教組)と教科書研究協議会主催の全国作文コンクールで文部大臣省を受賞している。(214頁)
 
 この取り合わせが日本の教育界の協力関係を教えている。日教組と文部省は敵対していたわけではなく、教育界も分裂していたわけではない。(214頁)

 なぜ、そのような関係が成立していたのでしょうか。次回はそのことを述べてみたいと思います。

 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページ​に
(yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)


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Last updated  2019.03.30 13:39:50
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