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shchan_3

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2011.03.03
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カテゴリ:民主的な力
「100ページの1文」の記事「民主主義」絶対主義の失敗 でブログ主のkurazohさんは次のように述べていらっしゃいます。

>部活動の組織は,封建主義的な要素をしっかりと受け継いでいる数少ないものです。
>ここに,民主主義の原理を導入すると,おかしなことになっていくことに,指導経験がある教師なら思い至るはずでしょう。

 この主張の根拠は「経験」と「実態」ですね。それを根拠に言えることはせいぜい「部活動に民主的な原理を入れようとしてもうまくいかないことが多い」ということであり、仮に数少ないとしても「民主主義的な実践」を参考にしたり工夫する必要などない、ということにはならないはずです。

 kurazohさんは次のように言われました。
>生活指導の一般的指導方法を部活動に適用させようとする提言と解釈してよいのだと思いますが、私としては賛成しかねます。 部活動で活動の「ルール」を個別に検討していくことが可能な範囲は、そもそも限られています。(・・・・・・)
>限界が見えすぎているため、「もっと他でやってくれ」といいたいですね。

 それでは、学校教育のどの場面で行うのでしょうか?

>しょうさんはどんな部活動を高校でもっているのでしたっけ?
(……)
>>ルールの本質や、それが話し合いによって変更しうるものだ」ということを教えたいと考えた場合、「集合時間が早すぎる」という声が子どもたちから出た時、それを「単なるわがまま」として退けるのではなく、「ルールや約束について考えていくチャンスにしていく」という発想は大切だ この部分は私の主張〕

法教育の教科書まるうつしの提案ですね。

>しょうさんの「建設的な提言」というのは、言葉を変えて言えば、「自分がその価値を重視する教育のおしつけ」にすぎません。

 おやおや、単なる理屈ではなく「ルール(集団の約束事)の本質」を理解し、「それをよりよいものに変えていくような力」とは、単なる私の好みというよりも教育基本法に定める「平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質」だと言えませんか? 「実態が実態だからそれを実現するための工夫は不要だ」と言うことになるのでしょうか?

 さて、逆の主張になりますが、私は「民主的な活動」を部活動に取り入れることはある意味で容易だと考えるのです。なぜなら「民主的な話し合い」というのはメンバーの「共通利益」に沿って行うことが必要なのですが、部活動の場合「いい練習をして力を伸ばしていくことが皆にとっての利益である」ということを納得して共有しやすいからです

 私個人の部活動体験(高校時代、陸上部長距離)についていいますと、非常に自主的・民主的な雰囲気で活動させていただきました。練習メニューはキャプテンが作り、陸上部の「黒板」に書き込んでおく。それに対し、時には「別の練習の方が効果的ではないか」と部員が意見することもありました。

 このようなやりかたですが、高校生なりに力を伸ばす練習を考え、私が最後に参加した県大会の5千mレースではチームから5名が決勝に残りました。(県全体で15名が決勝に残る大会)。自主的な活動というのは、言い換えれば自分たち自身で効果的な練習を考え・実践するような活動ですから、試合結果だけでなく「総合的な力」を身につける機会になったと考えています。

 さて、高校時代ではなく私が新採用になって「陸上部の顧問」になった時ですが、3年生は新参の私の言うことなどあまり聞こうとしない雰囲気だったり、新入生にも難しい部員がいたりしてなかなか大変でした。そのような私が、さまざまな試行錯誤を経て2年半後に実践したのは、「ミーティングにおける話し合い」を中心に活動を作っていく方法でした。

 大まかには次のようなやり方です。
1、それぞれが最後のシーズンに向けて、目標を設定し全員の前で宣言する。
(この宣言は、達成を目指す記録・結果も含めて一人ひとりが紙に書き、部室に貼り付けました)
2、目標を達成するために大切なことは何か、パート(短距離、跳躍、投てき、長距離など)ごとに3つ以上考え、それを出し合う。

〔出てきた意見:当面、計画的に集中してウェイトトレーニングなど筋力・基礎体力づくりを行う、パートリーダーが練習の節目にしっかり声をかける、その指示にはすばやく従う、力をつけるための練習メニューを自分たちで考える、(結局、長距離はパートリーダーがメニューを作り、短距離は顧問が作ったメニューを生徒自身が検討しなおすことになりました)、練習の一本一本を大切にする、等々〕

3、その中でも確実に約束して実行すべきことを、部員自身で確認する

 シーズン前の2月ごろには、練習の合間の休憩をとっていても、次の行動のためにキャプテンやパートリーダーが立ち上がれば(声をかけなくても)全員立ち上がる、というルールが出来、(2年前からすれば)驚くべき雰囲気の中で、力を伸ばす大変いい練習をすることが出来ました。

 県の高校総体の結果は、男女ともリレーが上位入賞したのをはじめ、15名が県大会入賞・中国総体出場を果たし、2名は全国総体に出場しました。私が、長距離出身で細かい技術指導が出来なかったことを思えば、結果につながるような「いい練習」が選手を中心によくできたものだ、と思います。

 そして、総体後の総括の会議では、県予選を突破できなかった選手も含めて「部活動・競技生活を通して得られたもの」をそれぞれの言葉でしっかり確認することが出来ました。

 以上はミーティングにおける話し合い選手自身が作った「練習における約束」なしには決して成り立たなかった活動です。(「力をつけるために」ということで練習時刻を状況に応じた話し合いによって変更したことも、何回かあります。)

 確かに冒頭の記事の中でkurazohさんの主張されたいことはわかります。賛同する教職員も少なくないでしょう。
 しかし、困難に見えるとしても、「顧問の強力な指導力に依拠しない自主的・民主的な部活動」を子どもたち自身がつくっていくこは可能です。「ルールの大切さや本質、それが変更可能であることを学ばせたい」、そして「部活動を通して○○を身につけさせたい」という意思が明確であればできないことではないでしょう。

  指示待ち人間をなくしたい、「ルールは変えられることを教えたい」というdolceさんの意図や実践を頭から否定するのではなく、「具体的に工夫しながらより豊かな実践にしていける可能性」を模索してみることには大きな意味があるのではないでしょうか?

 なお、部活動も含めた「教育実践と競争」に関する私見は、こちらですので、よろしければご一読ください。

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