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カテゴリ:BMW R90/6
修理レポートも最終回となった。
休もうと思っていた桂川をぶっ飛ばしてしまったからには何とか寝ないで名塩SAまでたどり着かねばならない。気力を振り絞って、睡魔と戦い、アクセルをガバッと開けたら危ないのでそこそこ開け、一人だからわかるまいと大声で歌を歌いながら名塩を目指す。吹田JCは眠い中でも間違えずに通過し中国道に入った。あと少し、この坂を上ると名塩だぁーーーっ。今度は進入路に入ることができた。バイクを止めると03:37、53,932km、多賀から120kmだった。とにかく横にならなければ・・・もう恥も外聞もなくそこらのベンチに倒れ込む。うーーん、頭が沈んでベンチの板が痛い。枕がほしい、この期に及んで枕かいな。何かないかな、そうだ雨具の入った袋を枕に、と、取り出して頭の下に敷いたとたん・・・寝てしまっていた。目が覚めたのは5時前、東の空が白んでいた。1時間ちょっと寝てしまった。久しぶりの野宿だった。身につけていた物で無くなった物はないようでちょっと安心。 夢遊病者のようにトイレに行き、眠気覚ましに持参した歯ブラシで歯を磨き、冷水で顔を洗う。睡眠時間は足りないが思いっきり寝たあとの目覚めのようだった。多少ボーッとしているが、少しおなかもすいたのでパンをかじりながら熱いコーヒーをすする。目も覚めたので岡山を目指して出発。あと180km程だ。神戸JCから山陽道に入る。高速道路には「キロポスト」というのが道路端に100m毎に記されている。早島JCの横には150kmのポストがあり、神戸JCからの距離を示している。降りるICはその先20kmである。最後の休憩をとるため龍野SAに入る。06:05、54,013kmだった。内津峠PAでガソリンを入れてからここまで287km走行した。まだリザーブにならないけど、残りのガソリンはあと9L位だろうと予想ができる。龍野から我が家までちょうど100kmである。給油せずに我が家まで帰れそうである。ここまで故障せずに帰ってきた。あと100km故障しないでくれ、と祈りつつ出発する。このあたりは走り慣れた高速道路、無理をせずに90km/hから100km/h位で流す。これくらいのスピードが一番疲れないし、エンジンも快適である。そうこうするうちに早島JCから瀬戸中央道へ、我が家はもうすぐだ。 07:50児島ICをETCで通過、高速代は2,300円+250円だった。到着が土曜日だったので上限1,000円の恩恵を受け、高速代がやすくついた。すぐに近くの行きつけのGSで給油、オドメーターは54,112kmで21.4L入った。内津峠から385km走行していたので18km/lということになる。 金曜日の夕方埼玉を出てからここまで14時間、766km走行し人車とも故障無く、新聞記事にもなることなく無事に帰ってきた。我ながら驚異的である。他人的にはアホである。50歳半ばのオッサンが夜通し埼玉から岡山までバイクで走るという無謀なチャレンジはあっけなく幕を閉じた。BMWの丸いシリンダヘッドをなでなでして車庫に納め、家に帰り女房にあきれられたのは言うまでもない。この後昼までフトンとお友達であった。 岡山へ向けて最後の休憩地、山陽自動車道、龍野SAにて。時刻は午前6時過ぎ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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