|
カテゴリ:Community
8月20日未明に広島市内で局地的な豪雨が降り、土石流などの土砂災害が複数箇所で発生して、多くの被害者が出ている事は周知の事であるが、この中の安佐南区緑井に友人が住んでいる。20日に携帯電話で安否の連絡を取ったら家族全員の無事が確認され一安心した。
あれから、早くも20日が経過し、避難指示も解除されたため、中年男3人で復旧ボランティアに向かう事にした。 修理で一ヶ月間眠っていた工作車の出番だ。今回の積み荷は災害アタッチメントをチョイスする。現場での機動力を生かすためのネコ車(軽量化の為ブレーキ未装着仕様)、金象印のスコップ、ジョレン、磯用長靴、軍手等である。それに土産のマスカットとビールとタオル1ケースを積み込む。 朝7時に格納庫を出発。三原久井ICで隊員1名とスコップ、地下足袋などの小道具を乗せる。隊員が研修で広島まで行くという同業者がバス停にいたので、連れて来たという。階級は中佐クラスの大物でビシッと背広を着けている。中佐殿とあっては楚々はできない。名刺を交換して工作車のVIP席に案内する。 高速に乗って直ぐに中佐殿が乗る筈であった高速バスをブチ抜く。全快した工作車のエンジンはターボの効きも良く絶好調である。並の大型車両や小型車両を右から左から抜き去りながら広島駅裏に突撃する。 駅裏の山の中腹で中佐殿を降ろし、更に隊員1名と角スコップ、麦わら帽子、長靴等の小道具を積み込み、駅裏のひなびたスーパーで昼食の弁当を買い込むのだが、売れ残りしかない。仕方がないので185円のちらし寿司を買って現場へ急行する。 現場では、既にゼッケンを付けた隊員達の作業が始まっていた。我々3人は友人の父親の出迎えを受けて、被害状況の視察に移る。家から20mほど離れた所に流れる小さな谷川が土石流で氾濫して、もの凄い事になっている。谷川の上流にあった霊園から無数の墓石が押し寄せ、散乱しているし、大きな大木までも押し流されている。隣の家は台所と隣の居間に土砂が入り込み、2名が死亡している。 調査を終えた我々の小隊は、友人から当時の話しを聞く。(何時になったら実働するのだろうか。)重い腰を上げた小隊は、いよいよ作業に移るのだが、何せ中年3人の事である。他の隊員のように用水の土砂上げは出来ないので、庭に堆積した土砂の運び出しを行う事にした。土砂は60センチ程堆積している。暑いので、連続長時間はできない、休憩を取りながら、午後3時まで運び出しを行った。中年隊員はこの辺りで限界なので、作業を中止。撤退に移る。(作業は遅いが撤退は早い。) 友人家族の見送りを受けながら、工作車を発進させると、目の前に警察官が泥だらけになって用水に入り行方不明者1名の捜索を行っていた。まだまだ地元では何も終わっていないのだ。改めて災害の大きさが実感された。 災害アタッチメントを搭載した工作車 土石流で押し潰された民家 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Community] カテゴリの最新記事
ご苦労様です。私は安佐南区ですが、気の毒で被災地に近寄れません。よくぞ遠くから尊敬します。
(2014.09.12 09:36:12)
真に真に、ご苦労様でした。不参加失礼しました。中年作業隊の健闘に頭が下がります・
(2014.09.12 16:08:22)
福山中年Hさん
お久しぶりです。コメント有り難うございます。中年隊員ですので大した作業も出来ませんでしたが、少しでもでもお手伝いをと思って行ってきました。 義捐金のお願いをお送り致しましたので、そちらで協力して下さい。 (2014.09.16 06:50:26) |