笏取り虫
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今年の秋は夏からいきなり冬がやって来たように寒くなり、何時ものような秋晴れで小春日和のように感じられる日が無くなってしまった。このまま閉じこもっていては、キャンプに出掛ける日を逸してしまいそうなので、無理やり時間を作って決行する事にした。その代償として、出発は午後2時、帰着は翌日の午前11時というトリッキーな時間設定となってしまった。 この時間の中で1泊2日のキャンプツーリングを行うとなれば、近くで、比較的暖かい瀬戸内海沿岸が理想である。探してみると赤穂にある丸山県民サンビーチキャンプ場が目に止まった。距離も丁度良いし、見近島と同じでトイレ、炊事棟を完備して無料なのが有り難い。 今回は昨年取り付けたリアキャリアの具合をみるため、セローの出番となった。TIGRA(ティグラ)のスマホアタッチメントをV7から外すのが面倒になったので、追加で購入していたTIGRAを取り付けて出発だ。 R2をブルーラインに向けて快調に走る。何時もなら渋滞するR2だがこの時間なら空いているし、気温も一番高い時間帯なので、寒くはない。工事のための交互通行が1箇所あったブルーラインも無事通過し、日生へのR250へ分岐する。 今日はスマホのカーナビをB+COM SB6Xで聞いているので安心である。日生漁港を通り、寒河を抜けると兵庫県だ。赤穂はすぐそこ、神田の交差点で県道32号に分岐し、赤穂の街の南を迂回して海沿いに出ると目的地のキャンプ場だ。手前の山上に赤穂ハイツがあり、入浴のみもOKなのは有り難い。 丸山県民サンビーチキャンプ場は広い駐車場を完備しているが、真新しい料金ゲートが儲けられていたが可動はしていないようで、張り紙に11月1日からクルマの駐車料金60分200円、500円が上限で24時間駐められるとしていた。バイクは無料のような? このキャンプ場は海を眺望する芝生エリアと大きな楠を中心とする木下エリアと浜辺へと続くグランドエリアと斜面にサイトを散りばめた山中エリアに分かれるが、管理人が居ないキャンプ場なので、好きなサイトで早い者勝ちで勝手にテントを張れば良いようである。 無料とは言え、2箇所の水洗トイレや炊事棟、自販機があり、夜は外灯も点く施設なので、人気のキャンプ場となっているようである。本日も平日にも拘わらず20組ほど来ていた。なるべく人がいないサイトを探したら斜面の山中エリアになった。海は見えないが、近くには他のキャンパーも居ないので良しとした。 早速テントの設営をしていたら、鳥取方面へツーリングしている筈のディアベルさんから電話が掛かった。何でもキャンプ場の駐車場に来ているとの事。様子伺いに赤穂まで下って来たらしい。凄い行動力だ。少し話しをして帰って行ったが、ディアベルの音は遠くまで聞こえるので何処を走っているのかすぐ分かる。 今回も焚き火台を使うので、早速薪拾いに出掛ける。事前の情報では、テントサイトは綺麗に整備されているので、薪となる枝葉は皆無との事であったが、道路脇に十分な量のオオバヤシャブシの枯れ枝を見つけたので、喜び勇んで持ち帰った。 直径10センチ程の枝をエビナタで適当な長さに切り揃えると汗が出た。その他では海岸に行けば大きな薪はないが、竹や木切れの漂着材が大量にあるので、これを集めても凌ぐ事が出来るであろう。 日暮れになってから焚き火を始める。暖を取るためとか、只火を焚くだけなら、どんどん燃やせば良いのだが、料理をしようとすると、長持ちする熾きが必要になる。そのためには広葉樹の太い薪が理想であるが、今日拾ってきたオオバヤシャブシは硬く、火持ちも良く理想の薪であった。 夜は冷えるので、今日は焼あごだしのスープで寄せ鍋をして暖まろうと言う算段だが、待ちきれないので、十八盛200㎖を飲み始める。キノコを中心とした具材が煮えた頃には、加茂緑200㎖に移行していた。更にウヰスキーへと飲み進めていると駐車場の方向からチャルメラが聞こえて来た。夜泣きラーメンが来るという噂は本当だったが、食べる人がいるのかなぁ。こちらの締めは何時もの29円うどんで消灯となる。 見近島で教えて貰ったバッテリー式ライトをamazonで購入して、100均で買った1,100円のランタンスタンドに吊ってみたが、これは大正解。光量が多く明るいのでこれ1つで十分である。この明るさに慣れるともうランタンには戻れない。しかも、光度を少し落としてテント内ライトとして朝まで点けていたが、バッテリーもまだ十分余裕がある。 シュラフに潜って寝ていると寒さがが襲ってきた。矢張りこの季節は夏用シュラフでは無理のようだ。用心の為に持って来たHONDAで貰った粗品の大型フリースを出して包まったら寒さが落ち着いた。来年は3シーズン用を買おう。 キャンプ場の前の海には筏が設置してあるので、朝4時から漁船のエンジン音が響く、これは誤算であった。漁師は仕事、こちらは遊びなので仕方がない。 午前6時過ぎ、辺りが明るくなったので起床する。木の下なので、夜露は皆無でテントや他の物も濡れていないのは有り難い。早速シートの下に置いていた薪を出して、焚き火台で火を熾して暖をとる。見近島でもこのキャンプ場でも皆さん挙って焚き火台を使用して焚き火をしている。 「ヒロシのぼっちキャンプ」の影響は凄いものだ。ヒロシが使っている焚き火台は本家スイスのピコグリルで、11,600円もする。かたや今シーズン使用している焚き火台は中華製の2,980円だ。オールステンレスを使用した材質も、形状も殆ど同じで、耐久性も問題無い。レビューでは何十回と使っている強者もいるようだ。恐るべし中華人民共和国。 しかし、ピコグリルを考案したブルーノさんは偉い。熱効率が良いので薪を同じ方向に置いても完全燃焼するし、大きな薪でも耐える頑丈さ、スピット(串)を乗せれば、調理器具が置けるのでどんな料理でも出来る。燃料の薪は少量でもOK、辺りに落ちている細い枯れ枝で十分だ。ステンレスの台の上で火を焚くので環境にも優しい。畳むとA4サイズほどで、厚みは1㎝程、重量は400g弱で持ち運びは最高。キャンプの常識を覆した発明だ。もうバーナーも炭も必要無い。 海岸に出てみると朝日が美しく輝いていた。瀬戸内海の朝日と夕日は多島美と相俟って、何時まででも眺めていられる。 朝メシはもしもの事を考慮して持って来た嵩張る中華製ガスバーナーで卵とベーコンを焼いたが、焚き火台で十分であった事は言うまでも無い。 今日は11時までに帰らなければならないので、薪を灰になるまで燃やして、撤収。一番でキャンプ場を後にした。赤穂の湾岸道路も渋滞時間は過ぎているので、快走できた。後は往路と同じルートでセローを駆る。エンジンは絶好調、カブと違って早い速度のクルマにも余裕でついて行ける。車体は軽いし、リアキャリアを付ければ積載能力もかなりある事が分かった。旅をするなら250ccオフロードがベストチョイスだろう。岡山のR2まで帰ったとたんに名物の渋滞に巻き込まれてしまって時間を費やしたが、10時過ぎには無事帰還と相成った。 追加で買ったTIGRAのスマホアタッチメント ハンドル中央に取り付けたスマホ 出発準備が整ったセロー 丸山県民サンビーチ駐車場 トイレ、自販機が設置される駐車場 海から見た山中エリア 山中のテントサイト 準備万端整ったぼっちキャンプ会場 夕暮れの海岸と釣り人 夜のテントサイト 鍋用だしと寄せ鍋 大きな薪も燃やせる焚き火台 焚き火台で締めのうどんを煮る 朝日に輝くサンビーチ 浜辺のグランドエリアから海を望む 中華製ガスバーナーで作るベーコンエッグ 日生港から望む鹿久居島大橋
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