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カテゴリ:ヨルダン生活編
ヨルダンに観光に来られたお客様なら、ぺトラやムジブのあのそそり立つ美しい岩壁に息を呑まれたことでしょう。でもそそり立つ岩壁ならアンマンにも!!??
現在、驚くべきスピードで建設が進むアンマン。半年も経つとその変容ぶりに驚かされます。日ごとに姿を変える発展中の都市、それがアンマンです(ま、見かけだけで、人々の暮らし向きは一向に変わっていないという声もありますが...)。 さて懐かしきアンマン市を少し散策しようと、この日はオフィスからの帰りにタクシーやバスを使わずに歩くことにしました。午後6時前から歩き初め、結局2時間も歩くことに…さすがに足が痛かった…。そんなアンマン散策中に見つけた建設プロジェクト。 写真の上方にあるのは Jordan Hospital という大きな病院。その病院のすぐ下には切り立つ岩壁がむき出しになっています。
このそそり立つ岩壁、何メートルくらいあるのでしょう。切り立つ岩壁の下では新しい建物が建設中。すごい岩です。こんな岩、ヨルダンでは当たり前。でも地震が来たら、このプロジェクトも一巻の終わりやな、という感じ。 歴史の中では数々の大地震が中東を襲ってきました。ぺトラのシークも地震による仕業。中東に残る遺跡の数々は極めて大きな地震によって破壊されてきたのです。が、ここ100年ほどは地震らしい地震が起きていません。 そのため、アラブは地震に関して極めて無知。「耐震性の建築基準法」とやらも存在するはずもなく…。そんなわけで、岩壁を削って強引に建てられるビルの数々は、地震が来たらイチコロでしょう。中東で地震が来たら、死者は相当数に上るやろうな、と一人空恐ろしく思っています。 それに平常期ですら常に混乱している中東。地震などが起きた日には、人々は狂乱状態に陥り、地震による直接の死者以上の人々が命を落とすやろうな…と私は一人で分析しております。石だけで建てられる家々。石が頭の上に落ちてきたら一環の終わりや。中東で住むにはヘルメットは必須やで!!! と緊急感を持つ私 こんな私の分析をアラブに話すと、「悲観的な!」とか「中東では地震は起きない」などという答えが返ってきます。だ、だから、中東の歴史を調べると、破壊的な大地震が何回も起きてるやん!! 地震などの自然災害はアッラー(神)の怒りの表明だというような考え方もまだまだ一般的。アッラーを崇拝している中東では地震は起きないというわけです。あり得へんで~。まぁ確かに中東では、自然災害という自然災害は起きていませんがね。これは単に地理的な特徴によるものであり、現在進行中の地球温暖化によって、今後は中東でもこれまでに起きたことがない災害が起きると予想されますが。 そんなこんなでアラブと話していると「ちゃうやろ!」と突っ込みたくなることも多いのですが、それもこれもすべて含めてアラブ世界とはそういうものです(笑)。今日のヨルダン、いつもと同じように太陽がさんさんと降り注ぎ、体がビタミンDを生成しているな~という感じ。気持ち良いです。日本の残暑、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 秋はヨルダン散策へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.09.06 18:22:02
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