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gamzattiさん

バレエ・ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、舞台大好き!

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2013.08.15
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カテゴリ:洋画
今日は、終戦記念日です。

私が小学生のころは、8月15日は夏休み中も登校日でした。
たしか、8月6日と8月9日もそうだったような気がします。
(どちらかだったかもしれない)

ちょっといって、点呼して、プールに入ったり、花壇の世話をしたり、
すぐに帰るだけだったから、
なんで登校日があるのかもわからず、めんどくさいな~、と思ったものです。

別に説教くさい講義があるわけでもなく、
一定の時間に黙祷するわけでもありませんでしたが、
この日が日本人にとって大切な日であることが、身体にしみついている世代です。
そんな私たち世代にとって、
「終戦のエンペラー」はとてもわかりやすい映画になっていると思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「終戦のエンペラー」という映画は、外国映画です。
外国映画だけれど、日本のことを丁寧に描いている。
単に日本人の俳優が多く出ているというだけではなく、
日本人にとって、天皇とは何か、という問題を、
日本人のメンタリティをアメリカ人がひもとこうとする形で描いているのです。

日本が大好きで、日本人の恋人もいたアメリカ人が
「日本をよく知っている」から差し向けられた終戦直後の日本で、
「天皇を東京裁判にかけられるよう、証拠かためをしろ」と命じられます。

この「(昭和)天皇に戦争責任があるか」という命題は、
昭和天皇が生きている時代、つまり、「昭和時代」の間、ずっと論じられていたことでした。

一国の元首に戦争責任がないわけはない、
責任をとって退位すべき、
天皇制そのものをやめるべき、という考え方、
いや、退位はしたほうがいいけれど、皇太子に譲って天皇制は続けるべき、という意見、
いや、悪いのは軍部であって、天皇に責任はない、という考え方、
じゃあ、天皇は無力で単なる傀儡だったのか?という意見、
戦争責任うんぬんではなく、天皇の地位が守られたからこそ、その後の日本の復興があった
(天皇が精神的支柱だったから、これがなぎ倒されたら多くの日本人は生きていけない)など、など。

いろんな意見が出ていたけれど、これを日本人が真正面からとりあげると、
どうしてもイデオロギー論争になってしまうところから、
水掛け論だったり一方通行だったりして、
なかなか「話し合う」「深め合う」というところまでいかないのが常でした。


「天皇の戦争責任を証明しろ」といわれても、
日本人が口を開くはずがない。
それでは、と、
「天皇を救うには、戦争責任はなかったという証明が必要だ」というふうにして
「天皇に戦争責任はなかった」と思う人間たちに証言させようとする。
そういう手法で、
天皇と太平洋戦争を描こうという、
ある意味、日本人にはなかなかできないことをやってのけたのでした。

それを、
日本びいきのアメリカ人がやる、というところがミソで、
私たちのように「戦後」ナイズされた私たちは、
少なからず彼と同じような異星人でもあるのです。

「なんで当時の日本人は、アメリカと戦争するなんて無謀なことを考えたのか」
「なんで誰も止めなかったのか」

当時の日本人には当たりまえのことが、私たちには当たりまえではない。
日本は好きだけど、本当のところは理解できてない。
だから、
彼は私たちの疑問を背負って8月の日本に降り立ちます。

でも、
「進駐軍として」降り立つ。
こんなに日本びいきでも、やっぱり占領側です。
私たちは、占領される側。その線引きの恐ろしさもまた、身に染みるオープニング。
よくできています。
沖縄の人たちは、返還されるまで、ずっとこんな中で生きてきたのでしょう。
そして、今でも。

話は、マッカーサーと天皇が並んで撮った写真のことで終わります。
「天皇」に初めて会ったマッカーサーが何を思ったか。

日本人でさえ、天皇と会える人間は指で数えられるくらいだった時代です。

実像がまったく知られていない「天皇」という人が発した言葉は如何に?

この場面、昭和天皇役の片岡孝太郎が非常に素晴らしく、
私は思わず落涙してしまいました。

日本人が、「天皇」という「象徴」に求めるものは何か。
もっといえば、「天皇の赤子」と言われた戦前の「臣民」たち(決して「国民」ではない)が
どういう主君(リーダー)の下でなら命を懸けようと思えたか。

誰も顔を知らず、見てはならず、それでも自分たちの主君だとされた天皇に
皆が作り上げた「こうであってほしい天皇」。

それと、現実の天皇との融合の具合が非常に絶妙なところが、
この映画の妙味となっていると思います。

誰かが悪者ではなく、
誰かに正義があるのでもない。

二つの国が戦い、憎みあい、傷つき合い、
その中で、
皆いかに恩讐を越えて生きてきたか。
自分のなかの加害と被害、信念と過ちに、どう折り合いをつけたのか。

そんなところまで感じさせるところが、
単なる実録ものでもなく、イデオロギーでもなく、
エンターテインメントとして上質な作品になっているのだと思います。











Last updated  2013.08.17 13:46:45
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