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テーマ:インドネシア(168)
カテゴリ:読書
庭のドウダンツツジが色づいてきた
インドネシア元大統領アブドゥルラフマン・ワヒド氏と創価学会名誉会長池田大作氏の対談『平和の哲学・寛容の知恵』(2010年刊行)を読んでいる。副題に「イスラムと仏教の語らい」が付いていた。 イスラムと言えばイスラム過激派ISとかタリバンなど暴力的で男女差別、自爆テロなどが思い浮かぶが、この本を読んで少しその思いが変わってきた。 ワヒド氏は2億3千万人の人口を有し、そのうちの90%がイスラム教のインドネシア共和国の元大統領である。さぞかしコチコチのイスラム教信者だと思ったら大変な平和主義者で寛容な心を持った人だった。 第1章平和こそ宗教の使命、第2章世界にかける友情の橋、…第8章新時代を開く女性と青年、の8章から成っており、まだ第2章の中程まで位しか読んでいないが、その内容のすばらしさに感動している。 ワヒド氏は「青年には自身の利益だけを考える人でなく、社会の利益を考える人、世界の平和共存のために行動する人になってもらいたいと願ってやみません」「私は困難を困難と思ったことはありません。視力を殆ど失った時も、大統領就任の前年に大病を患った時もまず神が与えることはそのまま受け入れようと思い、同時に『自分がベストを尽くそう』と決意しました。ですから自分の運命を嘆いたことは一度もなく、そのことによって自分の仕事が止まることのないよう今日まで努力してきたつもりです」と述べている。イスラム教徒でもこのように素晴らしい人がいたのかと感嘆の連続である。この本のマレー語の翻訳が出たという新聞記事から興味を持ち、ネットで検索して注文したらすぐ購入できた。良い本に巡り会えて感謝している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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