この関係こそが、大切なのだ。
2010横浜市青葉区小中高生ミュージカル。おかげさまで、無事終了しました。3回公演の合計入場者数1303人。過去最高の観劇者数となりました。たくさんのかたがたの応援のおかげです。本当にありがとうございます!★今日のフォーカスチェンジ♪この関係こそが、大切なのだ。2010横浜市青葉区小中高生ミュージカルが、無事に幕を下ろしました。3か月の稽古の成果は、お客さまのたくさんの拍手をもって報われます。一人ひとりが、最高に輝く笑顔で、そこにいました。公演を終えると、「お疲れさま」の会がひらかれます。お菓子を食べながら、一人ひとりが感想を言ったり、おしゃべりしたりする時間です。ねぎらいのことばや、感謝のことばがかわされ、そろそろおひらきの時間が近づいてきたときです。「ここで、今回で卒業となる 高校生のみんなに、 プレゼントのミニ劇をします」高1や中学生たちが中心となって、そんなことを言いだしました。どうも打ち合わせをしてあったらしく、小学生を含む残り全員が立ち上がりました。横浜市青葉区小中高生ミュージカルは、名前のとおり、小学生から高校生までの活動です。高校生は本当なら3年生まで参加できるのですが、実際には、受験の関係で、ほとんどの子が、高校2年生で、「卒業」していきます。今回は、そんな子たちが、6名ほどいました。ミニ劇とは、私が担当しているワークショップでやっている、即興スタイルの寸劇のことです。子どもたちは、この寸劇が大好きで、勝手に「ミニ劇」と名づけています。それを、「卒業」していく高校生たちのために、用意しているというのです。あきれました。だって、本番前は、稽古も密になり、休みもない日がつづくのです。平日は学校もありますから、連日、くたくたになっていたはずです。一体、いつそんな打ち合わせをし、練習をしていたというのでしょう。まあ、ふたを開けてみれば、大体のあらすじと、誰が何をやるかを決めてあっただけで、ほとんどがその場の即興でしたが、(笑)それでも、ああ…と思いあたったのは、公演がはじまる前、そして、はじまってからも、昼休み時間などに、ステージで、何やらやっている面々がいたのです。しかも、なぜか、自分ではない役のせりふを言ったりしています。実は、スタッフ室のモニターでそれを見ながら、(見えるのです)(笑)私たちスタッフは、「本番前に、何やっとんのじゃあ」と、あきれていたのでした。(^^ゞそれが、この日のための出しものだったというわけです。そう。「卒業」する高校生たちの役を、後輩たちが、その一人ひとりを真似して、演じてみせていたのです。「卒業」する高校生たちは、最初、照れ笑いしながら、それを見ていました。まよちゃん(仮名)が、見ている途中から、声をあげて泣きだしました。ふだんは、ちょっと憎まれ口をたたいている、けんたくん(仮名)も、目を赤くしていました。けんたくんは、第1回目の公演に小学2年生で参加し、途中、受験などのブランクはあったものの、10年間、この青葉のミュージカルにかかわりつづけてきたのです。ああ、この関係こそが、大切なのだ。しみじみと、そんなふうに思いました。10年間、活動をつづけてきて、おかげさまで、それなりの評価もいただけるようになってきました。「感動しました!」「クォリティーの高い舞台でした」という感想もいただけます。もちろん、そう言っていただける舞台をつくるように、スタッフは顔晴ってきたという自負もあります。でも、ただ完成度が高い舞台をつくるだけであれば、もっと楽な方法もあるだろうと思うのです。極端な話、歌やダンスのテストをして、上手な子を振り分けて、配役を決めればいいのですから。でも、私たちはそれをしなかった。参加を希望するすべての子が、輝ける場を大切にしたいと思った。どの子も、自分が大切にされていると感じられる瞬間を、つくりだしていきたいと思った。その思いを受け止めて、子どもたちも、活動に参加してくれました。稽古場では、年齢に関係なく、ダンスや歌に関する指摘をしあったりしています。休み時間には、中学生と小学生、ときには、高校生と小学生が、一緒に遊んだりしています。もちろん、ときには、すれちがいだってあるけれど、最後には、気持ちをひとつにして、舞台に臨むことができるのは、日常のこんな関係の積み重ねがあるからだと思うのです。そんな関係の積み重ねが、お客さまのうれしい感想に、つながっていくと思うのです。「お疲れさま」の会が終わって、深夜、参加者用のメーリング・リストに、けんたくんの投稿がありました。「必ず、何らかのかたちで、 青葉ミュージカルに 恩返しをさせていただきます」はじめてミュージカルに参加してきたときの、やんちゃな姿が、脳裏によみがえりました。あれから10年。こんなことを言う子に、育ってくれたんだなあ…。やってきたことの意味は、ちゃんとあったんだなあ…。しみじみ、そんなことを思った昨日なのでした。ありがとう、みんな。これからも、ずっとずっと応援しつづけていくからね!一緒に、誰もが輝ける場をつくりつづけていこうね!●今日の記事、心にひびいたよ~というかたは、 よかったら、↓クリック↓していただけると、うれしいで~す♪≫≫≫≫≫ ≪≪≪≪≪(クリックするだけで、ポイントが加算されます) 世界の医療団 ひとことメッセージが添えられます。