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カテゴリ:EV 電気自動車
2024年4月25日、世界最大級の自動車ショー、EVの祭典、北京モーターショーが5月4日まで開催された。コロナ禍の中止を挟み2020年以来の開催となった。 EVなど新エネルギー車(NEV)の展示は278台。4年前の160台から7割増。 2023年、EVの新興メーカーが乱立した中国の自動車生産は前年比11.6%増の3016万台。政府による新エネ車への補助金の2022年末打ち切り、不動産バブル崩壊などによる不況などで、中国国内の自動車需要は、17年の2912万台をピークに、23年は2598万台にとどまった。作りすぎた自動車は、大幅な値引きなしでは売れにくい状況。中国のEV市場は現在供給能力過剰により「低価格戦争」の状態。 EV専業のテスラは北京モーターショーに出展していない。マツダの毛籠勝弘社長は会場で、「多くの新興メーカーの参入が価格破壊を起こした。中期的には、持続可能な価格水準に 収斂しゅうれん するだろう」と述べ、値下げ競争には慎重な姿勢を示した。 4月25日、ホンダは、中国で新型EV「e:NP2」を発売した。合弁会社の幹部が会場で、「価格は18.98万元(約410万円)」と発表した後、さらに当面は3 万元値下げすると明かした。新車の発売と同時の値下げは中国でも珍しい。 会場でマツダの毛籠勝弘社長は「多くの新興メーカーの参入が価格破壊を起こした。中期的には、持続可能な価格水準に 収斂しゅうれん するだろう」と述べ、値下げ競争には慎重な姿勢を示した。 4月2日、第1・四半期の納入台数は前四半期比20.2%減の約38万6810台、前期比で8.5%の減少と公表した。 4月15日、マスク氏は電子メールで「次の成長段階に向けて準備するに当たり、コスト削減と生産性向上のために会社のあらゆる面を見直すことは非常に重要だ。この取り組みの一環として組織の徹底的な見直しを行い、全世界で10%以上の人員削減という難しい決断を下した。これほど嫌なことはないが、やらなければならない」と説明したと報じられた。 テスラの2023年末の従業員数は14万473人で、削減数は1万4000人超となる。 4月23日、テスラのマスクCEOは、既存車の新たな値下げを発表してから間もない中、来年早々にもさらに安いモデルの製造を開始すると明らかにした。 4月28日、李強首相が北京市でテスラのイーロン・マスクCEOと会談したと報じた。 「協力を深めウィンウィン実現したい」 読売新聞 2024年4月28日 23時26分 中国中央テレビは28日、李強リーチャン首相が北京市で米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と会談したと報じた。 李氏は「テスラの中国での発展は、中国と米国の経済貿易協力の成功例といえる」と表明した。「米国と中国が同じ方向に進み、持続的で安定した発展が望まれる」とも述べ、米国を含めた海外企業からの対中投資に期待感を示した。 マスク氏は「テスラは中国との協力を一段と深め、多くのウィンウィンの成果を実現したい」と応じた。 ― 引用終わり ― テスラが2024年第1四半期の納入台数を発表した翌3日米株式市場午前の取引で、テスラの株価は5.3%下落。約300億ドルの時価総額を失った。株価は年初来約33%下落している。 4月29日、マスクCEOは、テスラが自動運転技術に欠かせないAI=人工知能の開発におよそ1兆5000億円を投じる予定と明らかにした。 マスクCEOの「口先介入」によるテスラ株の乱高下は続く。 株価が10日で乱高下した3つの理由 鈴木貴博:百年コンサルティング代表 2024.4.26 6:00 ダイヤモンドオンライン EV最大手のテスラの株価が乱高下しています。業績悪化の懸念から7日連続で続落した後、マスク氏が発表した“新計画”で急上昇したのです。乱高下を起こした3つの理由と、今後の株価を左右する“新計画”は正解なのかを解説します。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博) テスラの株価が「地獄のような暴落」から急上昇! 乱高下の要因は3つ 未来予測専門の経済評論家・鈴木貴博です。EV最大手のテスラの株価が乱高下しています。 直近でテスラの株価は7日連続で続落、株価は142ドルと年初から▲43%も下がっていました。中国のEVメーカーとの価格競争が激化したうえに、世界的にEVの失速が起きていると報道され、業績悪化が懸念されてきたからです。 その結果米国時間4月23日に発表した2024年1~3月期の決算は市場が予想した懸念の通り、非常に悪い業績数値になりました。 これまで毎年伸び続けてきた売上高は4年ぶりに▲8.7%の減収。純利益は約11億ドルでこれは前年比では半減以上(▲55%)の減益でした。そして今回の利益の減少は市場予想をも下回りました。 ところがこの決算発表でイーロン・マスクCEOが発表したひとつの言葉で市場は逆の反応を示しました。 それは、「2025年秋発売としていた低価格車の計画を前倒しにする」というものです。 この言葉に反応してテスラ株は夜間の時間外取引で164ドル近辺へと13%上昇します。 ― 引用終わり ― 乱高下の要因 1:価格競争で業績悪化 2:「低価格車の開発を止め、ロボタクシーに注力」報道 3:新計画を発表 逆に低価格車の投入を2025年秋よりも早めると宣言
株価が低下するとマスクCEOが投資家が喜ぶ発言をして株価を上げている。 テスラは不確実な投資、商品の販売予告に、多くのテスラ信者が金銭を投じて飛びつく。 これぞ「カリスマ性」のなせる業。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月05日 06時00分13秒
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