度重なる修理調整をやっているRF-2200、その都度”どうかな~”と思いつつ受信しながら様子を観察するのですが、以前から再生音量を少し上げて(例えばボリューム位置12時あたり)メーターランプを点灯すると、ランプの明るさがかなり変動する事に気がついていました。
対策として電源ラインのハンダ付けをやり直したり、整流用のケミコンを一個増設して2200+1000μFにしたりと自分なりの対応をしたのですが、ほとんど改善されませんでした。
現実的な支障はないので”何でだろうな~”と思いながら、最近やっているロッドアンテナの分解組み込みで裏蓋を付けたり外したりした時に、内蔵電池で動作しなくなる事が何回か発生!これは大いに支障があるし、ACでは全く発生しないのです。
これはどこかの接触不良であると要因を断定出来るので、電池蓋を外して調べました。すると
1.電池をぐるぐる回すと、聞こえたり聞こえなくなったりする。
2.電池のマイナス極を抑えているスプリングを縮めると、聞こえたり聞こえなくなったりする。
と言う現象が判明しました。
こうなると怪しい箇所はマイナス電極付近しか考えられませんから、電池を外して観察しました。そうしたらスプリング電極の先端部分へスリーブを差し込み圧着しているらしい事が判りました。
接触不良の原因箇所は、スプリング金具とスリーブとの圧着部分であると断定し、その接合部分をハンダで埋める事にしました。以下の2枚がその画像です。
上の画像よりも下の方がハンダは良く濡れていますよね(余分なハンダが流れているのはご愛敬です)。接触不良だったのは下の画像の方なので、これで良しとしました。
電池を入れてランプの明るさを確認したら、明るさの変動は相当改善されました。うーん、こんなところに落とし穴があったとは・・・。EVOLTAの単1を使っている割に電池の消耗が早いと思っていたんですが、ここでロスしていた訳だ。
RF-2200を電池で使う時に、聞こえたり聞こえなかったりする不具合のある方は、この辺を調べてみては如何でしょう。
追記
・スプリング金具の先端が少し茶色く見えるのは、純金分散体を少量塗布してあるためです。
・画像の撮影は、いつも撮りOptio W90の1cmマクロモードを利用しました。