|
カテゴリ:Community
直角が2つある狭路であるが、入口と出口も直角に出入りするので実際には4箇所となる。初めてトライしたのは夜だった。教官がついてこいと言うので後ろを走る。そんなに難しいとは思わず後ろをついて行くと、スピードがだんだん遅くなり止まりそうな超低速となる。我慢しきれずに、足を付くと、足を付いたら減点になる絶対つくな。とのたまう。だけど遅すぎ。直線はおろかクランクなんてとても曲がれない。教官は半クラとリアブレーキを使えと言うが、スピードがないとすぐにふらつく。このコースで最もトリッキーなのが、クランクから出てすぐ左にあるS字に入るところである。180度の回転になるため、バイクをクランクの出口の右側一杯に付けてハンドルを左いっぱいフルロックするまで切らないと曲がれない。少しでも右いっぱいに付けられなかったり、フルロックまで切れなかったらアウトだ。
翌日、色々考えた末思いついたのがバイクを垂直にするからバランスが取りにくいのであって、バイクを倒した反対側に体を倒した方がバランスが取りやすいのではないかと思いセローでやって見るとこれがまたアッサリと出来るのである。 よし、これだと思い教習でやっていると、教官がバイクを倒すな。バイクは垂直なままでバランスを取れ。と怒る。う~ん参った。これは難しい。クランクの練習をしていると前方に先輩教習生がいた。遅く走っている積もりでも、相手の方がまだ遅い。速度を更に落とすと今度はふらついて我慢しきれずに足をついてしまう。すると教官の雷。悪循環である。何故できない。しかしこれが私の現実の技量である。教官が見るに見かねて私を後ろに乗せデモンストレーション。腰で微妙にバランスを取りいくら遅くてもふらつかない。一番難しいS字の入り口などは曲がる途中でバイクをフルロックで止めたまま抜け方の説明をする余裕である。テクニックの差をまざまざと見せつけられたが、ショゲていても仕方ない。そこで8の字練習を行う事になる。 8の字の成果は如実に現れた。超低速でバランスを取るには、ニーグリップでお尻を少しシートの左右に動かす事と、半クラ、リアブレーキの絶妙なさじ加減で出来る事がわかった。後は練習次第だ。教官にやっとわかりました。と言うと。ほんまにわかったの。と不思議顔。 それからは自分でもどんどん上手くなるのがわかる。止まりそうな超低速で直線を走り、クランクではハンドルフルロックの途中でバイクを止める事も出来るようになったのだ。 あの難しいクランクからS字の180度回転も、超低速でバイクを右側いっぱいにつけ、殆どスピードが無い状態で素早く左右の確認。そのままハンドルをフルロックまで切って、半クラとリヤブレーキで時間を掛けて少しずつ回る事も出来るようになった。 新米教習生が後ろについた時には、超低速に拍車を掛ける。バックミラーを見ると皆我慢しきれずに足をついて玉砕である。フフフフフ...... 若者よ練習が足りんのう。 最後には教官からそこまで遅く走らなくてもいい。もうちょっと速く走れと指示が出た。ついにクランクを制覇した瞬間であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Community] カテゴリの最新記事
|