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カテゴリ:MOTO GUZZI V7Racer
昔のバイクは2サイクル、4サイクル、マルチにツイン、単気筒。ヨーロピアンにアメリカン、トレールにトライアルと沢山の選択肢があり、排ガス、音量規制も緩く個性的なバイクが多かった。よき時代である。
あれから数十年バイクを取り巻く環境は大きく変わって行った。何と言っても世界で一番厳しい言われている日本の排ガス規制である。この問題をクリアするためには細やかな燃調を取る必要が出て来た。そうなるとキャブレターでは難しい。そこで取って代わったのが電子制御燃料噴射システムである。 現在のバイクは全てFI化されておりキャブレター装着車は無くなった。おまけに、電子イグニッションシステムやABS、トラクションコントロールなどコンピューター制御の電子部品がてんこ盛りである。最早素人が弄れる箇所は殆ど無くなった。 そんなバイク環境の昨今で、バイクらしいバイクは無いかと色々と試乗してみた。日本のオフロードを走るのなら250cc程度が最良なのは分かっているのでこの度はオフロード車は除外。アメリカンは軽快に乗れないので好みではない。スタイル的にはヴィンテージかカフェがよろしい。 と言う事で、KAWASAKI/W800、TRIUMPH /ボンネビル、DUCATI/スクランブラー、MOTO GUZZI V7ストーンを試乗してみた。現在のFIであってもエンジンの鼓動を感じ、低速でも乗っていて楽しいバイクは果たしてあるのか?エンジンフィーリングだけで敢えて順位を付けるとするならば、1位MOTO GUZZI 、2位DUCATI、3位TRIUMPH 、4位KAWASAKIといった所だろうか。ドカも良いのだが少々過激すぎる。TRIUMPHとKAWASAKIはツインの味が全く感じられなかった。 と、言う結果になったので、HONDA/VT250Z以来、数十年ぶりに新車を買ってみる事にした。勿論MOTO GUZZI である。 このバイクの売れ筋は750ccのV7であるが、他のバイクに比べると売れていない。思うに、販売店が少ない事。大型免許があるのに中型排気量では物足りない。車体は400cc並のコンパクトさ。コストパフォーマンスを考えると、割高感がある。などが原因ではないだろうか。 MOTO GUZZI V7にはキャストホイールのストーン、スポークホイールのスペシャル、カフェ後継車でメッキタンクのレーサーの3種類がラインナップされている。ツーリングが主な使用目的ならパンクしにくいキャストホイールを履きアップハンドルのストーンだろう。外見はクラッシック風でオールマイティーなのはスペシャルだろう。セパハンなので長距離ツーリングには向かないが専用パーツやカラーで選ぶならレーサーだろう。何れもエンジンは同じなので走りに違いはない。 この3種の中ではどうしてもレーサーが目を引く。何と言っても美しいメッキタンク。スポークホイールにBitsuboのリアサス。専用アルミバックステップ。もうこれしかないだろうと言う事で車種はV7Racerに決定。 中古車も考えたが、部品の供給や外車ならではの整備を考えると、維持して行くには専門店の技術力が必要と考え、MOTO GUZZI代理店で相談。既に新型のV7/2が発売されており、ABSとトラクションコントロールが付きミッションが6速になって5万円のアップとの事。これだけの装備で5万円は安いのだろうが、ABSが付いたドカなどは、ブレーキフルードの交換には専用の機器が必要になるそうで、なるべく電子機器がないシンプルなバイクでありたい。6速は魅力であったが、ミッションの形状が変わっていないので、恐らくギアの厚みを薄くして組み込んでいるようである。また、新型はイタリアの税制のためか馬力を2馬力落として48PSになっているようである。などなど、店主と話しをする内に旧型の購入と相成り、7月下旬に発注した。この時点でレーサーは横浜のピアジオの倉庫に在庫8台となっていた。 8月6日やっと納入されたとの事、岡山への便が出るのを待っていたのであろうか。その日の内に住民票と自賠責保険証を持って現車を確認。新車の場合車体番号で自賠責に加入できるのだ。 ショップの盆休みなどがあり、車検は8月17日、納車は8月18日となった。まさにツーリング前日。取り敢えず注文しておいた、ストーン用WシートとETCを付け替えたのが精一杯であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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