テーマ:日常の雑談(2613)
カテゴリ:政について
国家とは、国境線で区切られた領土に成立する政治組織で、地域に居住する人々に対して統治機構を備えるものである。 領域と人民に対して排他的な統治権を有する政治団体もしくは政治的共同体である。 政治機能による異なる利害を調整し、社会の秩序と安定を維持していくことを目的にし社会の組織化をする。 またその地域の住民は国家組織から国民あるいは公民と定義される。, 出典:Wikipedia 一般公法上の国家の要件(ドイツの法学者・国家学者ゲオルク・イェリネックの学説に基づく国家の三要素)。 国家の三要素 ・領域(領土、領水、領空)- 区画されている。 ・人民(国民、住民)- 恒久的に属し、一時の好悪 で脱したり復したりはしない。 ・権力ないし主権- 正統な物理的実力のことである。 この実力は、対外的・対内的に排他的に行使でき なければならない、つまり、主権的でなければな らない。 社会学における国家の定義 (マックス・ウェーバー) ・警察や軍隊などの暴力手段を合法的に独占している こと。 ・官僚や議員など統治組織の維持そのものを職業とし て生計を立てる専門家によって構成されている政治 的共同体であること。 国家を「暴力装置」と定義することは一般には抵抗がある表現らしいが、社会学では特に抵抗感はない。 国家権力の行政を適切に機能させるための裏づけとして、国家は合法的に暴力を独占する。 イスラム国は、一定の支配地域を持つので領土がある。 その領土内の人民はイスラム国に帰属することを自覚している。 イスラム国内の暴力はイスラム国に独占され、軍事、警察、教育、医療の面で機能している。 権力の裏づけのもとにパスポートも発行している。 そして現代の商品経済において重要な要素、通貨の発行を始めた。 もはやイスラム国を国家として否定する要素は見当たらない。 「否定する」ための大きな要素としては、国際法上の観点からの「他国、国際機関による国家、正当政府としての承認」がないということか。 近代の国家の成立課程において、「国民国家」が重要な要件だった。 帝国主義支配による植民地状態から脱出するにおいて、「民族自決」は重要な理念だった。 弱肉強食社会の亢進による世界的な「貧富の格差の拡大」が、その問題の克服を目指すイスラム教を通じて、民族を超えた「宗教国家」に結実した。 理念の集団なので、経済的矛盾の蓄積がすすんだ先進国からの参加者が続く。 あたかもカール・マルクスが示した資本主義国家の将来像のように。 イスラム国が存在し継続すること自体が既存の「国家」の権威、正当性への異議申し立てとなる。 その存在は、国連を構成する「王権神授説的な国家」、従来的な「法治国家」に揺さぶる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月09日 16時24分49秒
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