現代哲学の5つの課題
人類の生存や文明が継続される限り、時代はいつも転換期だった。
ただ、大きな変化があった時期、「画期」はある。
現在、「数百年続いてきた資本主義や、宗教からの離脱過程が、近年大きく方向転換しつつあるのは、周知の事実」とする観点から大きな5つの課題が提起される。
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いま世界の哲学者が考えていること [ 岡本裕一朗 ]
いま世界の哲学者が考えている「5つの問題」とは?
2016年9月20日 ダイヤモンド社書籍オンライン
…(略)…
(1)「IT革命」は、私たちに何をもたらすか?
(2)「バイオテクノロジー」は、私たちをどこに導くか?
(3)「資本主義」という制度に、私たちはどう向き合えばいいか?
(4)「宗教」は、私たちの心や行動にどう影響をおよぼすか?
(5)私たちを取り巻く「地球環境」は、どうなっているか?
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IT革命で私たちは意識しないまま管理される社会に存在することになった。
バイオテテクノロジーの進展で「人体の改変はどこまで許されるのか」が問題となり、ヒト、人格とは何を示すのかを考え直す事態となった。
共産主義を理想として構成された社会主義国家の多くが崩壊したが、それは資本主義の勝利を意味しなかった。
資本主義はどこに行くのか。
人類の理性の発展で宗教は力を失うと見られていたが、現在はキリスト教文明とイスラム教文明が闘っている。
人間にとって哲学、宗教とはいかなるものなのかが改めて問い直される。
環境変化は人類に大打撃を与えるか。
金利の概念を転換させるマイナス金利政策などをみる限り、資本主義は行き場を失い、次代の価値を求めて悪戦苦闘している。
ピケティの「21世紀の資本」に見られるように、「資本主義」は終わりをつげつつる。
ポスト・キャピタリズムが唱えられても、次世代に有効な経済社会像は提示されない。
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【中古】哲学に何ができるか〔現代哲学講義〕/廣松渉・他著
生産力の増大は、過去から続く、ヒトの合理的ではない嗜好を大きく変えるものではなかったようだ。
過去、平和的に共存していた地域においてさえ、内戦、テロなど暴力による対立は続く。
「神は死んだ」どころか、内戦などが「宗教」「信仰」を軸に展開されている。
人類にとって人間中心主義やナショナリズムが何であるか、民主主義が最良の課題解消策なのかなどを改めて問い直すべき時を迎えている。