テーマ:テーマパーク・遊園地(89)
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オリンピックは、1936年ベルリン・オリンピック以来、主催国の国威発揚の場となり、1984年のロサンゼルス・オリンピック以降、多国籍企業のPRの場となった。 アスリートは主要なコンテンツで、主役はIOC。 コロナ禍の東京オリンピックを強行した国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長はプロテニス選手で中国共産党の元高官から性的関係を強要されたとSNSで告発したとされる彭帥(ポンショワイ)さんと2月5日に面会していたことを、IOCは発表した。 、感染症の拡大防止、国際的な人権問題の解消より、アスリートを使って金を稼ぐことがバッハぼったくり男爵の優先事項だ。 そのような人物を会長に選ぶIOCも同じ体質を持っている。 【北京五輪】 米誌が報道 2022年2月8日 東スポWeb 北京五輪で新型コロナウイルスのPCR検査で陽性になり、ホテルに隔離された選手らが検査方法や食事の酷さ、施設の不潔さなどの苦情が殺到し、中国側はあわてて環境を改善したと米紙USAトゥデーが7日伝えた。 インスタグラムでは、スピードスケートのナタリア・マリジェフスカ(ポーランド)が「もうこれ以上、耐えられない」と投稿。バイアスロンのバレリア・ヴァスネツォワ(ROC)は「顔がすごく青白くて、目の下には大きな黒いクマ。もうこんなの終わりにしたい。毎日、泣いている」と明かした。 マリジェフスカは開幕前の先月30日に検査で陽性になり、今月5日、同選手が本命視していたショートトラック女子500メートルの予選出場が不可能になった。ところが予選前日、隔離されていたホテルから突然解放され、試合の数時間前に改めて検査をしたところ再び陽性。もとの隔離部屋に戻されたが、予選が終了した翌日、陰性になり選手村に戻されたとインスタで経緯を説明。「わけが分からない」と不満をあらわにした。 ヴァスネツォワの場合は、隔離されたホテルで毎食運ばれてくる同じ粗末な食事に不満を爆発させた。「朝食、昼食、夕食、こればかりもう5日間」と3日インスタに投稿。トレーに入ったゆでただけのマカロニに茶色いソース、少量の焦げた肉のようなものと少量のジャガイモの画像を添えた。「体重がすごく落ちて、骨が出てきた。これ以外食べ物がない」と危機感を示した。 USAトゥデー紙のこの投稿はすでに削除されているが、すでにロシア国内外のメディアで大きく取り上げられた。その後すぐ、ROCのバイアスロンチームは、サーモンやキュウリ、ソーセージ、ヨーグルトなどが乗ったトレーを写した新たな画像を公開。食事に加え、エクササイズバイクも運び込まれ、ヴァスネツォワの隔離環境が改善したことを強調した。 また、ドイツ選手団のダーク・シンメルプフェニヒ団長は独紙FAZとのインタビューで、同国ノルディック複合のスター・エリック・フレンツェルが陽性になり、あまりに狭い部屋に「不当な状態で隔離されている」と訴え、もう少し広く、もっと清潔な部屋とまともな食事を要求したと述べた。すると組織委員会は苦情を聞き入れ、早急に環境を改善したという。 団長は「現在は選手たちは満足できる環境にいる」とし、以前より広い部屋でWiFiやエクササイズバイクが用意されたと語った。 組織委員会によると、先月23日から7万回以上のPCR検査が行われ、選手や関係者ら数百人が陽性になっている。隔離されているホテルから出るためには、24時間を隔てて2回の陰性結果が必要としている。 ― 引用終り ― 「改善されたからいいじゃないか」というのがIOCの姿勢だろう。 アスリートの祭典であり、メインコンテンツはアスリートであることは確かだが、オリンピックは金で運営され、金で動く。 スキージャンプで失格者が高梨沙羅選手だけでなく連発したが、あちこちでおかしな失格判定が続いている。 ホームタウンデシジョンが得意技の韓国も、北京五輪で抗議の声をあげている。 <北京五輪> …中国、一度も1位にならずに金メダル 2022/2/8 中央日報日本語版 組1・2位を占めた黄大憲(ファン・デホン)とイ・ジュンソを失格させ不公正判定議論を起こした北京冬季五輪ショートトラック男子1000メートルの競技で中国選手が金・銀メダルを獲得した。 7日に行われたショートトラック1000メートル決勝でハンガリーのシャオリンサンドラ・リュウが1分26秒74を記録し1位でゴールラインを通過した。2位は任子威、3位は李文竜が占めた。 しかしリュウは競技後反則の判定を受けイエローカードで失格処理され、結局任子威が金メダル、李文竜が銀メダルを取った。銅メダルはリュウの弟のシャオアン・リュウが占めた。 これに先立ち準決勝各組で1・2位を占めた黄大憲とイ・ジュンソも失格処理された。黄大憲の失格で2・3位だった中国の李文竜、武大靖が決勝進出権を与えられた。 黄大憲は準決勝1組で1位でゴールラインを通過した。しかし審判陣は競技後のビデオ判定を通じて黄大憲がトップの座を奪う過程でレーン変更が遅れたとしてペナルティを与えた。2組で出場したイ・ジュンソも2位で通過したがビデオ判定の末にレーン変更で反則を犯したとして失格となった。 ― 引用終り ― おかしな測定方法や、おかしな判定で選手が勝利を失っても、オリンピックが人気を失わない限り、IOCは金を稼ぎ続ける。 現代の世界で莫大な費用を要するイベントが、政治(政治社会)から中立であることは極めて困難だし、「平和の祭典」という幻想は捨てるべきだ。 オリンピックは「世界平和の実現」「社会の多様性の寛容の拡大」を基礎にすえないと、金と政治塗れのイベントから転換できない。
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最終更新日
2022年02月12日 16時00分07秒
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