カテゴリ:EV 電気自動車
中国で大人気のEVメーカーの理想汽車が2023年2月27日に2022年12月期通期の決算を公表した。増収赤字拡大。 理想汽車は2015年に北京で設立された、小鵬汽車(XPeng Motors)、 蔚来汽車(NIO)とともに中国新興EVメーカーの「御三家」の一つとされる自動車メーカー。 2019年12月、初の量産モデルであるPHEVのミドルサイズSUV「理想ONE」が、納車開始された。2021年10月、この車種のみで生産台数10万台に中国新興EVメーカーで3社目の到達となった。 2021年、販売不振で過剰設備となった北京現代自動車から北京の工場を買収し、増産体制を整えた。 理想汽車、 サーチナ 2023年3月1日 9時34分 中国の新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(0215/香港)が2月27日、2022年12月期通期の決算報告を発表した。売上高が前期比で70%近く増加した一方で、赤字額が6倍以上にまで膨らんだ。 22年12月期の売上高は452億8681万元で、前期の270億977万元から67.67%増加した。このうち車両販売の売上高は441億643万元で前期比68.80%増だった。22年7〜9月期に納品を開始した理想L7シリーズが売上を大きく後押しした。一方、売上総利益は87億9045万元(同52.57%増)に留まり、売上総利益率は前期の21.3%から19.4%と1.9ポイント減少した。 また、研究開発費は従業員および従業員報酬の増加、新車種と技術の開発活動活発化によって前期の32億9000万元から2.06倍の67億8000万元にまで増加した。運営支出、事業支出も大きく増加しており、当期の純損益は20億3234万元の赤字となって前期の3億2145万元から赤字額が6.32倍に増えた。 ― 引用終り ― コロナ禍明けの2023年の春節で、多数のEVが帰省などで遠路、地方に向かい電欠に苦しんだ。「EVは使えない」と考えた者も多いのだろう。 韓国では2022年に起きた、事故による発火事件、自宅での充電中の発火事件により、2023年初のEV販売が急速に衰えている。 電気料金が高騰しているEUでは、2035年のエンジン車禁止、全面EV(BEV)化にドイツが異を唱えている。2023年3月現在、EU加盟国で構成する理事会による正式承認が延期され、法案が宙に浮いている 運転制御システムに関連するリコール問題、サプライチェーン問題、中国・上海工場の閉鎖により生産台数が落ち込んでいるテスラは、総じて順調に生産を拡大しているものの、2023年1月に入り株価は下落。最高値と比較すると約70%の株価となっているが、まだまだ法外な高値との指摘もある。 現行のバッテリーによるEVはかなり高価で航続性能の限界の低い道具であることを再認識した結果だろう。 これに現状のBEVが、ライフサイクルコストならぬライフサイクルCO2排出量が低くない認識が加われば、EVの急速な普及は潰える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年03月25日 06時00分08秒
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