テーマ:中国&台湾(3302)
カテゴリ:EV 電気自動車
中国の海外貿易の状況は低迷。
自動車輸出は例外で、この3年間、自動車輸出台数は年々増加し続けている。 2021年の輸出台数は前年同期比2倍の201.5万台。2022年には311.1万台。 中国汽車工業協会(CAAM)の統計によれば、2023年上半期における中国の自動車輸出台数は前年同期比75.7%増の214万台。 2023年には400万台の大台を突破するとの予想されている。 2023年第1四半期、中国と日本はそれぞれ107万台と95.4万台を輸出。2023年内に中国の自動車輸出台数が日本を追い抜き世界トップになると予想されている。 上汽大衆汽車(上海汽車とフォルクスワーゲンの合弁企業)は、中国で最初に設立された自動車合弁会社のひとつ。 上海汽車集団のEVがヨーロッパ、特にドイツで高く評価されている。EVの域内生産に向けたEUの方針が提案されていることもあり、中国の自動車企業は「外資誘致」から「海外進出」へと転換しつつある。トルコは中国のEVに40%の懲罰的関税を課した。フランスはヨーロッパ製のEVにのみ補助金を出す決定をした。 広州汽車集団、2030年の海外販売50万台目指す 2023年10月23日 東洋経済オンライン 「中国車の海外進出はまだ始まったばかり。輸出の次のステップは、当然ながら海外での現地生産だ」 中国の国有自動車大手、広州汽車集団の総経理(社長に相当)を務める馮興亜氏は、10月12日に広東省広州市で開催された国際ビジネスフォーラムで、海外事業拡大への強い意欲を表明した。 2023年の上半期(1〜6月)、中国は日本を抜いて世界最大の自動車輸出国となった。中国海関総署(税関)のデータによれば、上半期の中国の輸出台数は234万1000台。一方、日本の輸出台数は(日本自動車工業会のデータによれば)202万3000台だった。 「技術力で勝負できる」 しかし馮氏は、現実を冷静に見据えている。「トヨタなどの日系自動車メーカーは、本国での生産台数の数倍を海外で現地生産している。中国メーカーの海外事業は、マラソンに例えればまだ『最初の5キロメートル』を走ったにすぎない」(馮氏)。 そのうえで馮氏は、中国の自動車メーカーの強みと課題について次のように語った。 「近年の中国車は、EV(電気自動車)シフトやクルマのスマート化で世界の自動車業界に先行し、価格の安さではなく技術力で勝負できるようになってきた。とはいえ、中国メーカーは海外の消費者の好みをいかに製品に取り入れるかなどについて、(欧米や日本の)グローバル・メーカーから学ばなければならない」 広州汽車集団の海外進出は、中国の自動車大手のなかでは相対的に出遅れている。 中国汽車工業協会のデータによれば、2023年1月から9月までの期間に最も多くのクルマを輸出したのは国有最大手の上海汽車集団であり、その数は76万1000台。同じ期間の総販売台数(337万7400台)に占める比率は2割を超える。 これに対し、広州汽車集団の輸出台数は2022年の通年で3万3000台にすぎず、同年の総販売台数(243万4000台)に占める比率はわずか1.4%だった。 ヨーロッパ市場などを重点開拓 だが、広州汽車集団は今後の急速な巻き返しをもくろんでいる。 「2023年に入って、国際化戦略の内容や組織体制、投資計画などの大幅な見直しを行った」。同社が8月25日に開催した2023年1〜6月期の業績説明会で、総経理の馮氏はそう明らかにした。 この業績説明会で、広州汽車集団は2030年の海外市場での販売目標を50万台に定めたことを公表。なかでもヨーロッパ、アジア太平洋、中東、アフリカ、中南米などの市場開拓を重点的に進めるとしている。 ー 引用終わり ー 中国・BYD(比亜迪)は世界有数のリチウムイオン電池のメーカー。同時にBEV、PHEV(プラグインハイブリッド車)の大手メーカー。 2022年9月8日、BYDがタイ最大の工業・物流系デベロッパーであるWHAグループと工場用地の購入などに関わる契約を結んだ。 初の完成車の海外工場をタイに建設する。 7月5日、BYDはブラジルに3つの工場を建設すると発表した。総投資額は900億円。 7月14日、BYDはインドでEVとバッテリーを生産する計画を規制当局に提出したと報じられた。投資額は10億ドル。 9月13日、EU製のEVが価格競争で不利に立たされているとして、調査に乗り出すとフォンデアライエン欧州委員長が発表。EUのさらなる自動車市場の囲い込みが始まった。 下記の記事のタイトルに「中国製EV」の排除とあるが、日本製EVの中国と同列にあるはず。 …「欧州製EV」を露骨に優遇するEUの華麗すぎる手のひら返し 自分のことは棚に上げ「中国政府の補助金」に猛反発 土田 陽介 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査部 副主任研究員 2023/09/26 PRESIDENT Online 中国製EVは爆発的に売れていたが… 脱炭素化に注力する欧州連合(EU)は、その手段として電気自動車(EV)の普及に努めている。欧州自動車工業会(ACEA)によると、8月の新車登録台数のうち、EVが占める割合は21%と、初めて2割を超えた模様だ。そのEUは、中国製の廉価なEVがEU域内の市場に流入することに対して危機感を強めている。 EUの執行部局である欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は、9月13日に任期中で最後となる施政方針演説に臨んだ。その際、中国製のEVの価格が、中国政府による補助金を受けて人為的に安く抑えられており、EU製のEVが価格競争で不利に立たされているとして、調査に乗り出すと発表した。 EUが危機感を強める背景には、中国製のEVが近年、爆発的な速さで輸出を伸ばしていることがある。特にヨーロッパは、中国の自動車メーカーにとって主力の市場だ。中国海関総署の統計によれば、ユーロ圏の主要国(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ)向けの乗用車の輸出が、2022年に急増したことが分かる。 ー 引用終わり ー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月03日 06時00分13秒
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