テーマ:自動車・交通(1695)
カテゴリ:自動車
UAWによる法外な要求とも呼ばれた賃上げ、労働協約改訂交渉が2023年10月30日、1カ月半にわたるストライキを経て、GMとの暫定合意をもってUAWとデトロイト3との歴史的な労働協約改訂交渉は収束。 UAWとデトロイト3の合意を反映すると、給与や各種手当を含めた従業員1人の時間当たり人件費は、約30%増の76~78ドル(約1万1300~1万1600円)となる。トヨタなど外国勢は45~60ドル程度。 ビッグスリーは競合と比べ大きなコストを抱えることになるが、ことの影響は大きく、他社の賃上げに反映しつつある。 ドイツ工場でEV専業のテスラは、従業員1万1000人に対し、11月から4%の賃上げを行うと通知した。11月5日付米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。 11月2日、トヨタ自動車は、米国の工場労働者の賃金を2024年1月から引き上げることを明らかにした。賃上げ幅は最大9%超。 トヨタの発表で、工場の生産ラインで働く労働者は最大で時給が9.2%(2.94ドル)増えて34.80ドル。高い技能を有する労働者、設計を担当する労働者は最大で9.3%(3.70ドル)増えて43.20ドルになる。 11月11日、米国ホンダで基本給11%の賃上げが実施されることが報じられた。 ホンダはもちろん、トヨタにとっても北米は利益を生み出す金の卵。生産を維持するための賃上げは必須。 海外の自動車組立メーカーの賃上げが波及するのは韓国・現代自動車労組ぐらいだろうか。 -UAWのスト成功受け競争力維持狙う Josh Eidelson、David Welch 2023年11月11日 0:58 JST Bloomberg ホンダは一部の米従業員を対象に給与を11%引き上げる。ブルームバーグが社内文書を確認した。デトロイトの競合他社で全米自動車労組(UAW)が歴史的な勝利を収めたことを受けた決定。 ホンダの人事統括部はオハイオ州メアリーズビル自動車工場とインディアナ自動車工場、ジョージア州のトランスミッション工場を対象とする社内文書で、「ホンダは業界内での競争力を確実に維持するため、常に包括的な報酬を見直している」と説明。2024年1月8日をもって、昇給のある給与制度の労働者は基本給が11%増額されると通知した。 ー 引用終わり ー 11月20日、日産自動車はUAWとデトロイト3が新たな労使協約で合意したことを受け、米国の製造工場で働く労働者の賃金を来年1月に10%引き上げると発表した。 賃上げは生産技術、メンテナンス、金型技術の人材を対象に1月8日から実施される。対象者は約9000人。
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最終更新日
2023年11月26日 06時00分13秒
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