テーマ:電気自動車(292)
カテゴリ:環境・自然災害
CO2削減は世界的課題となっている。中国、米国、EU、英国は見せかけのCP2削減であるEVの普及拡大に注力している。 日本では菅総理が2020年10月の臨時国会で「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」で、カーボンリサイクルは、「カーボンニュートラル社会を実現するためのキーテクノロジー」と位置づけられている。 カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること。 温室効果ガスは、CO2、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガス。 カーボンリサイクルは、CO2を資源として有効活用すること。化学、セメント、機械、エンジニアリング、化石燃料、バイオなどさまざまな事業分野で取り組みが可能。現在想定されているのはCO2を吸収してつくったコンクリート製品や構造物などの鉱物、CO2で培養する藻類を原料としたバイオ燃料などの燃料、「人工光合成」によってつくるプラスチック原料などの化学品。 持続可能とは思えない現時点の技術でなるBEVが急速に普及拡大したにも関わらず、世界のCO2排出量が過去最高を更新した。 ロシア・ウクライナ戦争は継続され、イスラエルのパレスチナ弾圧は強化された。イエメン内戦、シリア内戦なども収まる気配がない。 戦争・内乱は人類の生存・未来と関係なくCO2を排出し続けている。 中印の排出量が引き続き上昇―独メディア Record China 2023年12月9日 2023年12月6日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、世界の二酸化炭素(CO2)排出量が過去最高を更新したことが英国の大学による調査報告で明らかになったと報じた。 記事は、英国のエクセター大学が5日に発表した調査によると、世界の今年のCO2排出量が過去最高の368億トンに達する見込みだと紹介。昨年より1.1%増え、新型コロナ流行前の2019年より1.4%多いとした。 そして、この調査について同大学地球システム研究所のピエール・フリードリングシュタイン所長の下、120人以上の専門家からなるチームが毎年データを発表していると紹介した上で、同所長が「気候変動による悪影響は至る所で見られるが、化石燃料による炭素排出の削減対策は遅々として進んでいない」と指摘したとを伝えた。 また、現在大気中のCO2濃度はすでに419.3ppmに達し、工業化以前の1750年に比べて51%も高くなっていると紹介した上で、報告書の著者から「現在の傾向が続けば、地球の温度上昇を1.5℃に抑えるという2015年のパリ協定の目標を達成できる可能性は50%しかない」との予測も出されたと伝えている。 記事はさらに、コンピューターモデリングの結果として今年のインドにおける化石燃料からのCO2排出量は昨年に比べて8.2%増加し、EU全体の排出量を上回る見込みだと紹介。世界のCO2排出量の31%を占める中国も昨年比で4%増えると予測された一方、世界の排出量の14%を占める米国は、排出量が3%減少し、EUも7.4%減少する見通しだとした。 このほか、主にブラジル、インドネシア、コンゴ民主共和国において土地利用の変化に伴うCO2排出量の増加が顕著となっていることがわかったとも伝え、調査報告が「永久的な森林破壊による炭素排出量の増加は、現在の植林努力によって達成される排出削減量では相殺できない」との見解を示したと伝えている。 (翻訳・編集/川尻) ― 引用終わり ― CO2削減は、「自動車の走行中」のようなある局面で対策するのではなく、始まりから終わりまで見渡した中で総合的に取組まなければ成果を上げられないだろう。 総合的な取り組みの中には、資源、エネルギーの無駄遣いの典型である戦争・内乱の停止=世界平和の維持も含まれるべきだ。 戦争・内乱で持続可能な水準まで人類を減らしてCO2は増加を抑制するつもりではないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月23日 06時00分14秒
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