カテゴリ:EV 電気自動車
テスラモーターズジャパンは2024年2月15日、米国での発売を記念して、テスラ初の電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」を日本初披露した。 サイバートラックの日本初披露となる実車展示がチームラボ プラネッツ TOKYO DMM(東京都江東区豊洲6-1-16)にて、2月15日〜26日の期間行なわれた。 その後、関東・東海・関西・九州を巡回展示される。 テスラ・サイバートラックは、テスラが2023年11月末に出荷を開始した新型EV。 高強度なステンレス鋼を外観パネルに採用。車両寸法は全長5682.9×全幅2413.3×全高1790.8mmと大きく、車両質量は3t超。米国での販売価格は6万990ドル(1ドル=150円換算で約915万円)から。 サイバートラックは、日本ではSUVに近い用途のピックアップであり、いわゆる商用車の用途には適さない。 ステンレス製ボディ、重量3t、 全長5.7mの巨体の存在感は凄い! 2024-02-16 スマートモビリティJP 2024年2月15日、テスラモーターズジャパン(Tesla Motors Japan)はテスラ初となるピックアップトラックタイプのEVを日本で初公開した。 … (略) … ゼロヨン加速はポルシェ911より速い! しかも・・・ 米国仕様では1モーターの「RWD」、2モーターの「AWD」とそのハイパワーバージョンである「サイバービースト」が設定されている(展示車両のグレードは不明)。モーターのスペックは未公開だが、サイバービーストの航続可能距離は推定で515km、オプションでバッテリーを追加した「レンジエクステンダー」なら705km以上といわれている。 しかも車両重量は3104kgもありながら0→100km/h加速は2.7秒、最高速は209km/hというハイパフォーマンスを誇り、この性能をテスラは動画で公開している。推定1.7tほどの重量ハンデを追加したサイバートラックが、約0→400m加速(SS1/4マイル)の競争でポルシェ 911(グレードは不明)より速かったというのだ。 ベッド(荷台)の容量は1897Lで、リアシートを折りたためば3423Lという大容量を誇る。荷台にはシャッター式のカバーも備わる。また、フロントにもかなりの容量がある「フランク」も備える。最大積載量は1134kgで、牽引能力は4990kgととにかく強力だ。 ― 引用終わり ― 大きくて重いが抜群の加速力を誇るサイバートラックは、ボディの表面にクリアコート塗装が施されていない。クリアコートとは、世界中のほとんどの新車のボディの最も外側の層に標準で塗装されている透明な塗料。クリアコートがないので、サイバートラックのボディは錆が浮く。 ピカピカのステンレスのボディに錆が浮くのが嫌な人は、5,000ドル(約75万円)のウレタン系フィルムを購入し、「テスラでしか買えない最高級の光沢透明フィルムでサイバートラックをラッピング」できるようになっている。915万円+75万円で990万円。ポルシェより、フェラーリよりだいぶ安い。 硬いステンレスボディはぶつけたときの補修もアルミボディ以上に困難。車両保険も高額となることだろう。米国では修理費用があまりに高額であることからテスラの加入を断る会社が多くなったと聞く、自動車保険が適用されればの話だが。 同じく丈夫なステンレスボディのデロリアンは、会社が破綻し、補修パーツの入手困難から維持されなくなった。 防弾性の高いガラスまで備えた、丈夫なサイバートラックは、どのような運命をたどるだろうか? ピックアップが大好きな米国でどうなるか分からないが、EVのリセールバリューに期待できない日本では、確実に希少車となることだろう。 今のうちに「現物」を見ておくことに、自動車史を語る上での価値はあると思う。
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最終更新日
2024年03月17日 06時00分11秒
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