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2024年03月28日
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テーマ:建設(116)
カテゴリ:経済
 日本経済は、2020年に始まったコロナ禍による落ち込みをようやく脱しようとしている。
 デジタル化や脱炭素の潮流が加速し、円安や物価高・資材高の影響も続く。
 建設業界では、コロナ禍に東京オリンピック特需があった。売上高の減少を回避すべく、ゼネコン大手は2~3年前の受注競争が厳しいときに採算の低い建築工事を数多く獲得した。今期に入ってこういった低採算受注の工事が本格化し、明暗を大きく分けた。
     ​
「毒饅頭」を食らわなかった異次元の受注戦略
梅咲 恵司 : 東洋経済 記者
2023/05/23 東洋経済オンライン
「1社だけ、次元の違う数字だった」。スーパーゼネコンのあるIR担当者は、そうつぶやく。
 上場するスーパーゼネコン4社の決算が出そろった。4社ともに増収路線であるものの、本業の儲けを示す営業利益を見ると、「勝ち組」と「負け組」が鮮明にわかれる構図となった。
 
 鹿島は前2023年3月期の売上高が2兆3915億円(前期比15%増)で、営業利益については従来計画(2月14日に発表した修正計画)を25億円上回る1235億円(同0.1%増)での着地となった。「建設事業の工事が順調に進捗した。海外も開発事業が牽引した」。鹿島の内田顕取締役は、5月15日に行われた決算説明会で胸を張った。
 
 一方、大成建設は前2023年3月期の営業利益が、従来計画を422億円も下回る547億円(前期比43%減)、清水建設も営業利益が従来計画に168億円未達の546億円(同21%増)に終わった。大林組は営業利益が従来計画を超えて938億円(同128.5%増)となり、前期の低水準からは改善したが、1000億円をらくに超えていた数年前ほどの力強さはなかった。
     ​
負け組3社の2倍の利益をたたき出す
 大成建設については、札幌市の複合ビル工事で精度不良が発覚し、その対応費用が圧迫した。このように、各社それぞれに個別の事情があったが、基本的には負け組の3社は受注時採算の厳しい工事が進行していたところに、急激な資材高に見舞われ、利益率が低くなるという図式だった。
 
 優勝劣敗の構図は、今2024年3月期計画を見るとよりハッキリする。鹿島は営業利益1420億円(前期比15%増)。他方、前期苦戦した大成建設は営業利益640億円(同16.9%増)、清水建設は営業利益575億円(同5.2%増)と、回復が緩慢な水準だ。そして、大林組は営業利益740億円(同21.1%減)と反落する。
 単純に計算すると、勝ち組の鹿島の今期営業利益は、負け組であるほかの3社の2倍をたたき出すことになる。
 
 鹿島が独り勝ちになっている状況について、前出のIR担当者は次のように話す。「鹿島は2~3年前の受注競争が厳しい時期に、(安値受注しないように)グリップしていた。重点分野を絞り込むなど受注戦略も立てていた。逆に、拡大路線を維持するために無理をして受注を取りに行った会社は、いま業績が沈んでいる」
  ―  引用終わり  ―
     ​
 記事の著者は清水、大成、大林の低収益の構造は今後もしばらく続くとみている。
 
 文中の大成建設の「札幌市の複合ビル工事で精度不良」発覚については下記。
 大成建設は2023年4月17日、同社札幌支店(札幌市中央区)が建設中だった仮称「札幌北1西5計画」の施工不良に伴う解体、是正工事による損失が、約240億円になると発表した
 2023年3月、NTT都市開発は、「ハイアット セントリック 札幌」などが入る26階建て複合ビルについて、'24年2月の竣工を予定していたが、施工会社である大成建設が鉄骨建方等の精度不良を発生させたことから28カ月の工期延伸が必要となり、竣工時期を'26年6月末頃に改めることを発表した。
 
 大成建設によれば、発注者からの鉄骨工事に関する指摘事項に対応するため、同社において鉄骨建方精度を検証したところ、複数箇所において発注者と定めた品質基準を満たさない鉄骨建方およびスラブ厚の精度不良が発覚した。
 大成建設は作業所において、鉄骨精度計測値について一部実測値と異なる数値を報告していた。NTT都市開発も、これまでの各種計測記録の報告に虚偽があったことの報告を受けたと公表している。
     ​
高層ビルの工事で虚偽報告と精度不良が発覚
梅咲 恵司 : 東洋経済 記者
2023/04/05 東洋経済オンライン
 「嘘やろう」。ゼネコン関係者が一様に、耳を疑う事件が起きた。
 スーパーゼネコンの大成建設は3月16日、北海道札幌市で建築中の高層複合ビルにおいて、鉄骨の精度不良と発注者への虚偽申告があったことを公表した。発注者であるデベロッパーのNTT都市開発が今年1月に現場を視察した際に、不審な点に気づいた。これを発端に、施工不良と数値の改ざんが発覚。建物の鉄骨部分でおよそ80カ所、コンクリートの床スラブで245カ所の精度不良があった。
 
 地上26階(高さ約116メートル)、地下2階のこの高層ビルには、ホテルやオフィス、商業施設が入居予定。だが、発注者が定めた品質基準を満たしていないため、今回、地上部分の鉄骨を解体して建て直す。高層ビルは2024年2月に竣工予定だったが、2026年6月末に延期される。事件の責任をとって、取締役・建築総本部長の寺本剛啓氏と常務執行役員・札幌支店長の平島信一氏が3月末に辞任する。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 低収益、赤字工事等各社いろいろあるのだろうが、大林組は日本ハムファイターズの新球場「北海道ボールパーク」を施工している。大林組は、米国ダラスに本社を構える大手建築設計事務所「HKS」と共同で、設計・施工を一括で受注した。
 「北海道ボールパーク」の総工費600億円。世界初採用の切妻造開閉式屋根&温泉、厳しい先行環境での工期厳守など工事原価が増える様相にあふれているという。2020年の着工時から24時間施工を実施しいた。これらのことに大林組の低収益をみる者もいる。
     ​
大林組・竹中所長「世界がまだ見ぬボールパークを造ると」
2022年6月14日 スポニチアネックス
  …  (略)  …
 臨場感抜群のフィールドに近い客席、開閉式屋根、天然芝、自然光を取り入れる最大高さ70メートルのガラス壁、球場内のどこからでも観戦可能な360度回遊型コンコース――。さまざまな工夫が施された新球場の設計図に初めて目を通した当時の心境を、竹中所長はこう振り返る。
 
 「大林組に入って36年。これまでさまざまな建物を見てきたが、これは唯一無二の建築物だと。世界で初めて手掛けるものに自分が責任者として関われる。大林組に入って良かったな、と思いましたね」
 
 与えられた工期は20年5月から今年12月までの32カ月。北海道での工事は冬に休工することもあるが、23年の開業までに迎える2度の厳冬期も中断することはできない。工事には北海道ならではの対応が必要だったため、着工1年前から竹中所長を含む先発隊4人が道内に住み始め、札幌支店への情報収集からスタートした。
 
 「雪国では雪の中で建築物を造るノウハウがある。いち早く勉強する必要があった。仕事だけではなく、所員を全国から連れてくるので、冬の生活をする上でどういうことが大事なのかを知っておくべきだなと」
 
 しかし、工事は困難の連続だった。昨冬は記録的な豪雪。昼間に解けた雪は夜には氷となり、コンクリートの躯体(くたい)造りの障壁となった。そこで札幌支店から得た知識を生かし、全面に仮設の屋根を建ててジェットヒーターで温めながら作業を進めてきた。
  ―  引用終わり  ―
 






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最終更新日  2024年03月28日 06時00分12秒
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