テーマ:キューバ(10)
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韓国とキューバは1959年のキューバ革命以降、国交が断絶していた。 2024年2月14日、韓国外交部はキューバと国交を樹立したと発表した。韓国にとってキューバは外交関係を持つ193番目の国。国連加盟国で国交がないのは北朝鮮を除けばシリアのみとなった。 キューバは中南米・カリブ諸国で韓国が唯一、国交がなかった。今回の国交樹立を受けて、韓国外交部は「中南米外交強化の重要な転換点だ」とし、「両国間の経済協力の拡大と韓国企業の進出支援のための基盤を設け、両国間の実質的な協力の拡大に寄与する」と期待を示した。 キューバと公館設置合意 =北朝鮮の友好国切り崩し―韓国 時事通信 2024年4月28日 韓国外務省は28日、カリブ海の社会主義国キューバと相互に常駐の公館を設置することで合意したと発表した。「兄弟国」とも呼ばれた北朝鮮の友好国の切り崩しを進めている。 韓国とキューバは2月に国交を正常化。これを受け、政府代表団が今月24~27日にキューバを訪問し、ソウルとハバナへの公館設置を確認する書面を交わした。 韓国外務省は「在キューバ大使館の早期開設に向けハバナに臨時事務所を設置し、要員を派遣する」と説明した。韓国は今後、キューバへの自国企業進出や経済協力の拡大も目指す方針だ。 ― 引用終わり ― 5月13日、韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外相が、中国・北京を訪問し、王毅(おう・き)共産党政治局員兼外相と会談した。韓国外相が訪中するのは2022年8月以来で、北京訪問は2017年以来。韓国・ソウルで今月下旬の開催を目指す「日中韓サミット」について調整したとされる。 野党優勢に対して尹政権は外交で失点を取り戻そうとしているのだろうか。 中国側も経済・貿易面に限っては米日と関係を深めたいはず。 キューバは、日本が優勝した2006年の第1回大会で決勝戦を優勝を争った相手。 フィデル・カストロ首相、ソビエト連邦亡き後、キューバ経済は低迷の一途。 現在、そのキューバの若者たちは、目と鼻の先の隣国、米国を目指して次々と島を脱出している。2022年1年間で法的手続きを経ず米国に脱出した者は30万人超。キューバの人口は約1130万人なので、1年で約3%の人口が消えた。人口減少はGDP減少に結びつく。 経済の低迷で外貨不足となったキューバは、物不足となった。配給される物不足への反発から行われた2021年の政府に対する抗議活動で、参加した人たちが次々と警察に拘束された。政府に絶望した国民が2022年から雪崩のように、米国に出国した。 キューバ経済低迷の背景にある主な要因は3つ。 1.米国との関係悪化による厳しい経済制裁の復活 2.新型コロナウイルスの感染拡大による観光客の激減 3.ロシアのウクライナ侵攻によるキューバへの経済支援の停滞 これらに追い打ちをかけたのが、2022年9月、キューバを襲った「ハリケーン・イアン」による大規模被災。 日常生活もままならず、災害からの復興も手つかずの政府への不信感が、キューバ政府への国民の不信感を募らせた。 社会主義を捨て、米国の自治州の一つにでもなれば、国民が抱いている多くの不満が解消すると思われる。革命(反革命?)でも起こさなければ無理な選択だが。
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最終更新日
2024年05月21日 06時00分17秒
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