カテゴリ:この本読みました
前の会社の後輩O君が、私の粒子線治療の入院のときに送ってくれた本です。彼の感動した本の一つのようです。抗癌剤治療中に貸してくれた「グリード」がなかなか面白かったので、期待して読みました。入院したのは3月だったのですが、他にもお見舞いに本をたくさんいただいたので、それらの中では一番最後になってしまいました。
「グリード」は私の全然知らない世界の本でしたが、こちらのほうは業界は違え私もある程度想像できる世界。確かに出光の創業者出光佐三氏は立派な方だと思います。ほぼ史実に基づいて書いているのでしょうから、すごい人がいるもんだなぁと思います。 でも百田氏は、出光氏、出光興産は正義で、国やメジャーはすべて悪という書き方で書いておられます。上巻くらいまではよかったのですが、下巻から正直しらけてきました。 巻末の堺屋太一氏の解説は百田氏をどちらかというと否定的に書いています。 「政府にも政府の倫理があったんだよ。日本の国をよくしようと考えての行動だったんだよ。」と。これに救われた気がしました。 残念ながら私にとっては「外れ」でした。本屋大賞をもらったというのがクエスチョンマークでした。ただ、日本や世界の石油業界や産油国の歴史を知れてとてもためになりました。 最後に誤解されないように書き加えます。出光左三氏は素晴らしい人、素晴らしい経営者です。 読書期間:2015年7月25日~7月24日 発行所:講談社文庫 発売:2015年7月15日初版 (単行本は2012年7月12日初版) ページ数:上466ページ 下444ページ よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021/01/06 09:06:20 AM
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